吾妻山
日付 2008年9月14日(日) - 2008年9月15日(月)
山域 東北の山
メンバー 単独
山行形態 1泊2日無人小屋泊
アクセス 電車、バス
ルート (Map)
1日目:浄土平→一切経山→東大巓→明月荘
2日目:明月荘→西吾妻山→西大巓→早稲沢
【1日目】【2日目


3連休の初日は雨で穂高岳は撤退。
残り2日の休みはさほど天気が悪くなさそうなので、
福島の吾妻山に行って見ることにする。

1日目
福島駅からバスに乗って浄土平に向かう。
バスは途中で土湯温泉に立ち寄る。
山間に広がるなかなか立派な温泉街だ。

下界の上空は青空が広がっていたが、
標高が上がるにつれてだんだんと黒い雲が広がってきた。

車窓からは雲の隙間から安達太良山が見えている。

10:54 浄土平到着。標高1580m。
3連休なのでたくさんの観光客が訪れている。

浄土平からは目の前にある吾妻小富士が見えている。
まずはそちらに登ってみる事にする。

15分ほどで火口の縁の一角に出てくる。
小さな山の割には噴火口は非常に大きい。

この山は火口をぐるりと一周することができる。
ゆっくり一週したかったが今日の行程は長く、時間も時間なので
吾妻山方面に向かうことにする。

吾妻小富士を下山し、一切経山に向かう。
浄土平は大きな平地で、辺りを散策している観光客は多い。

荒々しい火口の縁を通って一切経山をめざす。
辺りは硫黄の臭いが漂っている。
雲が切れて、きれいな青空が見えてきた。

振り返るとぽっかりと穴を開けた吾妻小富士が眼下に見えている。

辺りにはクロマメノキの実がたくさんなっている。
一粒つまんで食べてみる。少し酸っぱい。
袋を持って大量に採取している人もいる。

左手にはなだらかな山容の東吾妻山が見えている。
斜面に広がる緑色が非常に美しい。

この時期、華やかな花は少ないが、周囲にはお花畑が広がっている。

眼下には鎌沼が見えている。
浄土平から散策道が通じていて、のんびり歩くには楽しそうなところだ。

一切経山が見えてきた。
この山は吾妻山の東部では有名な山で多くの人が訪れる。

11:58 一切経山山頂到着。標高1949m。

活火山である一切経山は草木一本生えず、山頂部は広々としている。

山頂からは眼下に「吾妻の瞳」と称えられる五色沼が見える。

微妙な色合いの変化が美しく、多くの人が感嘆の声を上げている。

上空には青空が広がっているが、遠くの方には雲が山脈のごとく連なっている。

北の方に目をやると、これから向かう西吾妻山まで
特徴の無い山々が延々と続いている。

一切経山を下山し、西に向かう。
一切経山までは観光客の世界、ここからは登山者の世界だ。

樹林に覆われた登山道らしい道に入って行く。
途端に人の数が少なくなる。

五色沼のほとりまで下りて来る。
空の色が映っているが太陽が雲に隠れてしまったので
上から見たときほどきれいには輝いていない。

五色沼を挟んで一切経山と相対する家形山に到着する。
ここで団体登山者と出会う。
同じ方向に向かっているので、今日は同じ宿になりそうだ。

道端にはたくさんのオヤマリンドウが咲いている。

ゆったりとした地形が多いからか、所々で沼地が見られる。
登山道もぬかるんでいて非常に歩きにくい。

登山道から少し外れて兵子という岩峰に寄り道する。
雲が出てきたのであまり展望は良くない。

太陽が出て日が差しているのに雨が降ってくる。
安定しない天気だ。

縦走路の途中にある烏帽子山に到着する。
山というより丘という表現の方が近い、なだらかな地形だ。

先の方にもなだらかな丘が広がっている。
吾妻山は比較的古い火山なのに、八ヶ岳や愛鷹山などのように
激しく侵食されている山々とは全く違う山容をしている。

シラビソの海の中を一人の登山者が登ってくる。
意外にも人通りは少ない。

樹林が切れて、湿原地帯に出てくる。
池塘と草原が広がっている。

湿原地帯の中にある大きな丘・東大巓に到着する。
樹林に囲まれた何もないピーク。

縦走路を外れて山の中腹に建つ小屋をめざす。
微妙に傾いている木道は、濡れて滑りやすいので非常に危険。

縦走路から下ること30分、今夜泊まる小屋が見えてきた。
稜線上は広々としているのに、何故こんな不便なところに小屋を造ったのだろう…

16:07 明月荘到着。標高1830m。
無人の避難小屋なので料金は無料。

小屋から10分ほど下ったところにある水場に水を汲みに行く。
「金名水」という名が付くくらいだから、なかなかいい水のようだ。

水量は豊富で、絶え間なく水が流れ続けている。

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