一ノ倉沢
日付 2015年4月26日(日)
山域 谷川
メンバー 家族(妻、長女・4歳、長男・1歳)
山行形態 子連れ日帰り
アクセス
ルート (Map) 駐車場 (8:27) - (8:49) ゲート - (9:44) マチガ沢 - (10:17) 一ノ倉沢 (11:23) - (13:04) 駐車場


谷川岳の東側は急峻な崖が連なっている。
特に一ノ倉沢の岩壁は、多くのクライマーが挑戦する岩場で非常に有名である。
雪に覆われた冬の一ノ倉沢を一度見てみたいと思っているのだが、
この辺りは積雪が多いため、岩壁を眺めるだけでも結構難しい。
春になりアプローチが容易になったため、残雪の谷川岳を眺めに行くことにする。

白毛門の登山口にある駐車場に車を停めようと考えていたが、雪に覆われていて停められなかった。
その先に別の駐車場があったため、そこに車を停めることにする。

駐車場の隅には、除雪した雪が大きな山になっている。

しばらく車道を歩くと谷川岳ロープウェイの乗り場が見えてくる。

上の方は完全に雪に覆われている。乗り場では冬山の登山者やスノーボーダーを見かける。

登山指導センターの側には水場があり、冷たい水が豊富に出ている。
ここにゲートがあり、ここから先は冬季通行止めだ。
かつては車で一ノ倉沢まで行けたのだが、現在では夏でも環境に配慮して通行禁止になっている。

大きな除雪車が停まっている。
冬季通行止めなのに、有難い事に除雪はされているようだ。

巨大な雪の壁。立山の雪の壁が有名だが、こんな場所で見られるとは思わなかった。
高さ2mくらいはあり、なかなかの迫力だ。

山の斜面はまだまだ豊富に残雪が残っている。

今日も息子の歩きたい欲求が炸裂したため、キャリアから下ろしてあげる。

早速、雪解け水で遊んでいる。

雪と新緑のコントラストが美しい。

足元にはフキノトウが頭を出している。この辺りはまだまだ早春だ。

沢筋は上から雪が落ちてきそうだ。

穴の開いた雪。なぜこのような形に解けるのだろう?

マチガ沢に到着。迫力ある景色だ。
以前谷川岳に登った時はこの沢を登って行った。

足元にはスノーブリッジの下を水が激しく流れている。

振り返ると白毛門が聳えている。白毛門は谷川岳の絶好の展望台だ。
いつか白毛門から冬の谷川岳を眺めてみたいものだ。

辺りは淡い緑色の新緑に包まれている。

樹木の向こうに真白な清水峠方面が見えている。そこを越えると新潟だ。
この道はかつて清水峠を越えて新潟まで通じていたが、今では崩壊してしまっている。
そのため、現在では一ノ倉沢までの観光道路という位置づけになっている。

斜面の雪が崩れて道路に散らばっている。雪の塊が直撃すると危ない。

ここにも除雪車が停まっている。こちらはローラータイプだ。

途中で除雪がなくなってしまう。道路は雪に覆われてしまったが、一応歩ける。

最後は雪の上を歩く。一ノ倉大岩壁が間近に迫ってくる。

一ノ倉沢に到着。景色が良いため腰を下ろして昼食をとる。しばらくすると次々と人がやって来る。
車道ではほとんど人と会わなかったが、なかなか人気のコースみたいだ。

食後は雪の上で遊ぶ。

登山禁止と書かれている。
この季節は雪解け時期で危険なため、登山は禁止されているようだ。

もう少し白い景色が見られると思っていたが、案外雪が少ない。
それでも間近に迫る岩壁は大迫力だ。

本日はもう少し先に進んだ後、川沿いのコースを戻る周回コースを予定している。
汚い残雪の山を越えて先に進む。

遭難者のレリーフが並んでいる。谷川岳は遭難死者数のワールドレコードを持つ山。
この岩壁で多くのクライマーが亡くなったのだろう。

しばらく進むと道は残雪に閉ざされる。
雪道の登り下りはともかく、斜面に対して水平に歩くのは娘には難しいようだ。
木などの障害物も多いため、あきらめて引き返すことにする。

少々つまらないが、再び車道を歩いて駐車場に向かう。
道端でヘビが昼寝をしている。

緑色の幹の木。こんな色の木を始めて見た。

眼下に湯檜曽川が見える。水の色が美しい。
予定ではあの川沿いを歩いていたはずなのだが…

昼になって雪解け水は朝より増えている。
息子の靴は防水でないため、水が流れている場所は抱っこして通過する。
しかし水で遊びたいようで、足をバタバタさせて抵抗している…

コースが予定より短くなったため、今日も時間は余り気味。
のんびりと下っていく。

雪はものすごい速度でどんどん解けている。

ロープウェイ乗り場近くの川沿いで小休止してから帰る。
コースは短かったが、素晴らしい展望を満喫できた山歩きだった。
子供たちは景色に無関心だったが、久々に雪遊びができて楽しかったようだ。


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