加波山
日付 2013年11月9日(土)
山域 阿武隈周辺
メンバー 家族(妻、長女・2歳、長男・0歳)
山行形態 子連れ日帰り
アクセス
ルート (Map) 加波山神社真壁拝殿 (9:42) - (9:51) 加波山不動 - (10:37) 5合目 - (11:20) 加波山神社拝殿 - (11:41) 加波山 (12:17) - (13:28) 本宮路参道入口 - (13:52) 加波山神社真壁拝殿


筑波山は連峰の形をとっている。
関東平野から望む筑波山は独立峰のように見えるが、
その背後には山が連なっていて、それらは筑波連峰と呼ばれている。
筑波山を除けばあまり目立たない山々なのだが、
そのなかで加波山は標高が高く比較的目立つ存在である。
山頂近くまで車道が達しており、登山の対象としてはあまり魅力がないのだが、
古来より山岳信仰の対象になっている山であるため、一度は登ってみたいと思っていた。

加波山神社真壁拝殿の駐車場に車を停めさせてもらう。標高90m。
比較的新しい派手な建物が建っている。

まずは神社にお参り。天狗の面の目が光っている。ちょっと不気味な神社だ。

準備を整えて歩き出す。最初はしばらく車道歩きだ。

南の方角には筑波山が見えている。
それほど悪い天気予報ではなかったのだが、暗い雲が立ち込めている。

加波山不動に到着。車道をそのまま歩いても良いが、この神社から登山道が続いている。

こちらは古い建物のようだ。この辺りは加波山と名の付く神社が多数あって非常に紛らわしい。

足元にはドングリが無数に落ちている。

暗い沢に小さな橋が架かっている。
ここから登山道が始まるようだが、人の入った気配がなくあまり進む気になれない。

そのまま進んでみると暗い道はすぐに終わり、明瞭な登山道になる。
娘は歩く気がないらしく、少しだけ歩かせたがすぐにキャリアに乗せる。

足元に栗がたくさん落ちている。

斜面に採石場が見えてくる。
この山は御影石がとれるらしく、西側の斜面にはあちらこちらに採石場がある。
歴史ある山が削られ形を変えていくのは武甲山と同じである。

しばらく歩くと車道に出てくる。加波山不動で分かれた車道とはここで合流する。
ここには登山道との分岐に標識がないため、下りだと登山道に気づくのが難しそうだ。

採石場に到着。大きな音を立てて石が削られている。

車道をそのまま登っていくと登山道入口に到着する。
ここが加波山のちょうど5合目にあたる。

ここには小さな祠が祀られている。

ここから本格的な登山道が始まる。
これまで緩やかな傾斜だったが、突然つらい登りが始まる。

上から落ちてきたと思われる大きな石が地面に刺さっている。

六合目に到着。山岳信仰の山なので、合目を示す石柱が見られる。

足元に四角い石が頭を出している。
自然の石か人工的に切られたものかは分からないが、自然の石だとしたらかなり美しい形の石だ。

七合目付近は少しだけ植林地帯が広がる。

七合目に到着。山椒魚谷という小さな沢を渡る。

しばらく登ると林道を横切る。この山は採石場の他に林道もあちこちにできている。

傾いた石柱。今にもこけてきそうだ。

しばらく登ると稜線に到達し、立派な鳥居が現れる。
ここに駐車場があり、ここまでは車で来ることができる。

鳥居をくぐり古い石段を登っていく。

立派な大木が立っている。

加波山神社拝殿に到着する。社務所がある立派な神社だが人影は少ない。

ここから加波山に通じる禅定道の説明書きがある。
神社の数が多すぎて覚えきれない。

加波山神社拝殿の脇から急な石段を登っていく。

あちらこちらに木の枝に挟まれた白い紙が見える。
修験者が残していったものだろう。

山頂部は岩がちな地形が続く。岩場というほどではないが急傾斜の道だ。

形の良い大きな石が突き立っている。

加波山神社新宮本殿に到着。

葉を落とした木々が広がる稜線を歩いていく。風が強くものすごく寒い。

たばこ神社に到着。たばことは、なかなか珍しい神社だ。
重さ60キログラムのジャンボきせるを担ぎ上げる、きせる祭りが毎年行われる。

岩がちな地形は続く。大きな岩の隙間を登っていく。

次は加波山神社本殿。同じような神社が続く。

少しだけ視界が開け、筑波連山を望む。

辺りは美しい樹林帯が広がる。

最後に加波山神社本宮本殿に到着。ここが加波山の山頂のようである。標高709m。

山頂標識を探していたら、目立たないところに小さな標識を見つける。

足元には巨大な石が鎮座している。
冷たい風が吹いていて寒いが、ここで腰を下ろして昼食をとることにする。
ここで事件発生。車で作ってきた熱々のミルクのすぐ側にチョコレートがあったらしく
チョコレートが解けてウエストポーチの中が全てチョコレートに汚染されてしまった…
ミルクを持ってくるときは近くに置くものに要注意だ。

昼食をとったら寒いので即下山開始。登りは親宮路を歩いたため、下りは本宮路を歩く。
下り始めの階段が急傾斜なうえ、ほとんど崩壊していて、極めて下りにくい。

鳥居をくぐるとあとは普通の登山道が続いている。意外にも樹林帯が美しい。

紫色の実。何の実だろうか?

登山道の真中にポツンと大きな石が落ちている。

娘が全く歩かないため強制的にキャリアから下ろして歩かせる。
山頂では寒くて震えていたので、歩くと少しは体が温まるだろう。

道は途中から林道になる。車の通ることがなさそうな荒れた林道を下って行く。

鳥居をくぐって本宮路参道入口に下山する。

足元にオンブバッタを発見。もうかなり寒いのに元気に飛び跳ねている。

下山地点には、怪しげな像が立つ謎の敷地がある。
有刺鉄線付きの頑丈なフェンスに囲まれており、人が立ち入らなくなって久しい感じだ。

ここからは車道をとぼとぼと下って行く。人影はほとんどない寂しい道だ。

道端にカラスウリの実がなっている。娘は最近実に凝っているので興味津々だ。

加波山神社の駐車場に戻ってくる。
加波山信仰で有名な加波山であるが、この時期は人影が少なかった。
天気が悪かったこともあり、少し寂しい雰囲気が漂う登山だった。


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