日付 | 2008年11月29日(土) |
---|---|
山域 | 日光周辺 |
メンバー | 単独 |
山行形態 | 日帰り |
アクセス | 電車、バス |
ルート (Map) | 長沢橋→玉原越→尼ヶ禿山→迦葉山→迦葉山バス停 |
電車に乗って北に向かう。こちらの方に来るのは本当に久し振りだ。
車窓からは榛名山がきれいに見えている。
さらに北に向かうと、真白に輝く谷川連峰が見えてきた。
8:38 長沢橋バス停到着。標高670m。
最初は車道を登っていく。ここの道は入口に鎖があったので、一般車は入れないようだ。
眼下には利根川で最も下流にあるダム・藤原ダムが見えている。
登山道入口に到着する。少しだけ雪が積もっている。
この程度なら山頂付近もそれほど雪は深くなさそうだ。
程なく左手に2筋の滝が見えてくる。
日影になっているところはほとんど地面が雪で隠されている。
所々に人の通った足跡が残されている。
足跡には落ち葉がたまっている。
稜線近くになると平らな地形になり、視界が開けてくる。
一登りで車道に到着。誰もおらず非常に静かだ。
ここからは車道に沿って歩いていく。雪が中途半端に硬くて歩きにくい。
トンネルの手前で車道を外れて再び登山道に入っていく。
トンネルの手前には鉄格子があるが、轍があるので入る車はあるようだ。
標高を上げていくと、雪は少しずつ深くなってくる。
雪は深いところでも30cm程度で、歩くのにさほど支障はない。
10:55 尼ヶ禿山山頂到着。標高1466m。
山頂には誰もおらず、足跡も全くない。
ここは上越国境稜線の素晴らしい展望台。
谷川岳は残念ながら樹木に隠れて見えないが、
真白な朝日岳、巻機山、越後三山、平ヶ岳などが見渡せる。
間近には上州武尊山が大きく聳えている。
もうスキー場がオープンしているのか、音楽が聞こえてきて少々うるさい。
目を南に転じると、目の前にテーブルマウンテン状の上州三峰山、
その向こうに子持山、小野子山、榛名山が連なっている。
尼ヶ禿山を下山し、迦葉山に向かう縦走路を歩く。
ここの道は少々荒れている。動物の足跡は点々としているが、人の足跡は全くない。
秋山平と呼ばれるところに出てくる。ブナ林が広がる美しいところだ。
登山道にかぶさる笹薮が少々うっとうしい。
冬だからよいが、夏に歩くと悲惨な目に会いそうだ。
13:11 迦葉山山頂到着。標高1322m。
中腹には弥勒寺があり、信仰の山として名高い。
山頂からは南の方向のみ展望が開ける。
少々雲が出てきたこともあり、たいした展望は望めない。
山頂から少し下ると、大きな石碑が立っている。
ここから登山道は急下降して行く。やはり今日も膝が痛い。
中腹に大岩峰が聳えていて、なかなか迫力がある。
岩の麓には社が祀られている。
この岩には割れ目に沿って鎖が設けられていて、胎内くぐりができる。
チムニー(岩溝)は非常に狭く、ザックを背負っていると回れ右が出来ない。
鎖がなくても登れる簡単な岩場だが、肘や膝を岩にぶつけてしまった。
岩の割れ目の部分にも小さな社が祀られている。
穴をくぐって外に出ると、高く聳える岩峰の上まで鎖が伸びている。
傾斜が緩いので鎖を使わずに登ってみたが、
手足をかけるところが小さく、高度感もそれなりにあるので久々に足が震えた。
岩の最上部に出てくる。比較的広いので恐怖感はない。
背後に迦葉山が聳えている。あちこちに岩が露出している。
岩峰上部にはいくらか賽銭が置かれている。
怖いので下りは鎖に頼る。
急な坂を下って行くと、あちこちに巨木が現れだす。
弥勒寺まで近そうだ。
弥勒寺の裏手に到着。
今日はここまで山中で誰とも出会わなかった。
ここは立体交差になっていて、お堂の渡り廊下をくぐって寺の境内に入る。
迦葉山は天狗の霊峰として知られており、中峰堂には天狗面が安置されている。
顔の丈6.5m、鼻の高さ2.8mで日本一大きな天狗面だ。
境内はそれなりに広い。
ここまでは車道が通じていて、参拝に来ている人がちらほらいる。
車道の他に参道も整備されているので、そちらを下っていく。
848年に開創された寺ということで、巨木が多い。
一際大きな馬かくれ杉。根本は大きな穴があいている。
参道は沢にかかる橋も工夫されていて歩いていてもなかなか楽しい道だ。
しかし、皆車で上まで行くのでここを歩いている人は見かけない。
麓の集落に立つ注意書き。
「水をきれいにいたしましょう」って何か日本語おかしくないか…?
15:37 迦葉山バス停到着。標高650m。
完全にバスの時間を勘違いしていて、次の便は16:58。
歩くには遠すぎるため、長い間待たされる羽目になってしまった。