古峰原~横根山
日付 2009年11月23日(月)
山域 安蘇山塊
メンバー 単独
山行形態 日帰り
アクセス 電車、バス
ルート (Map) 古峰原神社→古峰原峠→方塞山→横根山→象ノ鼻→山の神


本日は快晴の予報。久々に前日光の山に行ってみることにする。
古峰原から横根山の稜線はツツジで有名なところだが、
この時期の静かな陽だまりハイキングも楽しそうだ。

9:58 古峰原バス停到着。

せっかくなのでバス停前の古峰神社に寄ってから山に登ることにする。
なかなか大きな神社で、多くの売店が開店準備をしている。
昼には観光客で賑わうのだろう。

建物の中に入れるようになっているので、入ってみる。
登山靴を脱ぐのが少し面倒だ。

内部はなかなか広い。

一室に大きな天狗の面が置かれている。この神社は天狗信仰で有名だ。

中央の大きな部屋。暖房がかなり効いていて、暖かい。

ぐるっと建物内部を巡って外に出る。
外に出るとやはり寒い。まだ少しだけ紅葉が残っている。

ここにも巨大な鼻を持った天狗の頭が置かれている。

古峰神社の観光を終え、山に向かって車道を歩いていく。
三枚石に直接向かう登山道もあるのだが、今回は古峰原を経由するため、
最初は長い車道を歩かなくてはならない。

ジグザグに走る道路にうんざりしてきた頃、軽トラが一台通りかかって止まってくれる。
この辺りのパトロールをやっているそうで、古峰原まで乗せてもらう。

10:53 あっという間に古峰原峠に到着する。標高1140m。
車は速い。付近には車数台と、40名ほどの団体ハイカーがいる。
幸い団体ハイカーは三枚石の方には向かわないようだ。

古峰原はこじんまりとした湿原。この季節は当然花など咲いていない。
イノシシが掘り返したのか、あちらこちらで黒い土が見えている。
保護をしないと、この湿原はすぐに消えてなくなってしまいそうだ。

ここからは静かな登山道が始まる。
登山道といってもアップダウンはほとんどない、歩きやすい道だ。

天狗ノ庭。苔むした石が散在している。

11:28 三枚石到着。
石を3枚積み重ねたような不思議な岩だ。

神社の中を除くと、建物の中まで三枚石の一部が入り込んでいる。

付近は広場になっているので、腰を下ろして昼食にする。
朝は寒かったが今はもうぽかぽか陽気で、何人かのハイカーも昼食タイムだ。

三枚石のすぐ近くに聖観音菩薩金剛水というのがあり、見に行ってみる。

ここは水場なのだが、ほとんど水は流れておらず、所々で水が溜まっている程度だ。

ここから先もアップダウンの少ない気持ちのよい道が続く。
ツツジの木が多いので春の景色はすばらしいだろう。

方塞山に到着する。標高1388m。

山頂には巨大な電波塔が建っている。

ここからの展望はなかなか素晴らしい。
本日は快晴なのだが、これから向かう横根山方面は残念ながら大きな雲に覆われている。

この付近は牧場が広がっていて、広々としている。
動物は1頭もいないので、すべてどこかに移動しているのだろう。
これから冬になると、この辺りは結構な雪が積もる。

途中で車道に合流する。どこに通じている道か、時々車が通過する。

しばらく車道を歩くと前日光ハイランドロッジに到着する。
とっくに営業を終了しているのかと思ったらまだ営業していて、観光客もちらほらいる。
さすがに売店の品物はほとんどが売り切れ状態だった。

高台に登ると、先ほど歩いてきた方塞山が見渡せる。

その右には今年登った日光の山々が見えている。
左から男体山、大真名子山、女峰山だ。ここから見るとやはり男体山が一番よく目立つ。

ここからは車が通行止の砂利道を歩いていく。
このままここを歩き続けると象ノ鼻展望台にたどり着くが、
少し道を外れて横根山と井戸湿原を経由していくことにする。

13:42 横根山山頂到着。標高1373m。

山頂はあまり展望が良くないが、樹木の間からは遠くの方に、
雪をかぶった日光白根山が見えている。

横根山から少し北上したところに井戸湿原がある。

この湿原の標高は日光の戦場ヶ原と同じくらいだそうだ。
古峰原と違い、こちらは湿原全体がネットで囲まれ保護されている。

井戸湿原から流れ出る川に五段の滝というのがある。
わざわざ足をのばして見に行ったが、滝というほどの物でもなかった。

井戸湿原から少し先の高台に登ると、象ノ鼻展望台に到着する。

この展望台からは絶景が広がる。
これまで歩いてきた稜線、遠く足尾山塊、日光の山々が一望の下だ。

後はここから下るのみ。下り始めると、いきなり登山道に障害物が現れる。

牧柵とのことだ。いくらなんでも道を塞ぎすぎでは…
最初、登山道を間違えたのかと思ってしまった。

この辺りの道は人が歩いた形跡が少ない。
道は整備されているが、歩く人は少ないのだろう。

下山地点からは1時間ほど車道を歩く。通る車の少ない静かな車道だ。

途中、不動滝の案内板があったので、少し寄り道する。
こちらの滝もわざわざ見に来るほどの物でもなかった。

15:50 山ノ神バス停到着。標高640m。
バス停近くに石割桜と呼ばれる桜の木がある。
石の隙間に落ちた種が発芽、成長し、石を真っ二つに割ってしまったらしい。
木の生命力の強さを感じることができる。


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