巻機山
日付 2009年7月11日(土) - 2009年7月12日(日)
山域 越後
メンバー 友人(男1女1)
山行形態 1泊2日無人小屋泊
アクセス 電車、バス
ルート (Map)
1日目:沢口→清水→井戸尾根→巻機山避難小屋
2日目:巻機山避難小屋→巻機山→割引岳往復→牛ヶ岳→宮村
1日目】【2日目】

2日目
4:57 巻機山避難小屋を出発する。

織姫ノ池。ずいぶんと小さな池だ。

5:18 巻機山山頂到着。標高1967m。
地図を見るとここから東に少し行ったところが巻機山の最高地点のはずだが、
何故か道の分岐点のところに山頂標識が置かれている。

山頂からは北の方に越後三山が望める。
左から八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳。

ザックを置いて割引岳を往復することにする。
1箇所残雪地帯をトラバースするところがある。

目の前に割引岳が見えてくる。
ゆったりしたピークが多い中で、三角形の割引岳はよく目立つ。

5:38 割引岳山頂到着。標高1930m。
このピークには一等三角点が置かれている。

このピークも360度の展望が広がる。

ゆったりとした巻機山の山容。
左が牛ヶ岳、右の高まりが巻機山だ。

辺りにはハクサンコザクラやコイワカガミが群生している。

割引岳を往復した後ザックを回収し、牛ヶ岳に向かう。
左手に見える丘がおそらく巻機山の最高地点なのだが、
特に山頂標識も何も置かれていない。

道の脇には池塘が点在している。

広い山頂の湿地帯。越後や東北地方特有の景観だ。

日がさしてくると辺りの景色も鮮やかになってくる。
今日の天気は高曇りだが、展望は抜群だ。

遠くの方に谷川連峰が見える。アクセスの良い山だが未だに足を運べていないところだ。
谷川岳にだけ少し雲がかかっている。

ハクサンフウロ。比較的大柄の花だ。

オノエラン。白くて瑞々しい花を咲かせる。

牛ヶ岳へ続く道は歩く人が少ないのか、両側から草が生い茂っている。
朝露でズボンが濡れてしまう。

左手には先ほど登った割引岳が良く目立っている。
そこから右に続く尾根は面白そうだが、登山道はない。

越後三山へと続く尾根との分岐点。微かに踏み跡がある。
奥の緑が濃い部分は笹薮だろうか?
巻機山から谷川方面に続く尾根には明確な道があり、標識まで出ていたが、
こちらの道は難易度が高そうだ。

6:40 牛ヶ岳山頂到着。標高1961m。
展望もさほど変わらないので、ここまで足を伸ばす人は少なそうだ。

山を越えて低い雲が流れているのが見える。

この付近はハクサンシャクナゲが多い。

ベニサラサドウダン。きれいな赤色だ。

往路をそのまま下るのはつまらないので、巻機山の北側へ続く道を下る。
あまり一般的な道ではないが、特に危険とは書かれていない。

道は草刈が行われてよく整備されている。
しかし、斜面が急だからかどうも歩きにくい。

真正面に金城山が見える。なかなか風格がある。
マイナーな山だが、避難小屋で一緒だった人の話ではすばらしい山との事。

笹の無いところでは踏み跡が微かにあるのみ。
天気が悪いと迷ってしまいそうなところだ。

目の前に広がる越後の山々。
急峻な崖が連なっていて、いかにも越後の山らしい。

ミヤマコゴメグサ。黄色い斑点が特徴だ。

オオバギボウシ。

草の刈払いは途中で無くなり、道は草に覆われる。
歩きにくさに拍車がかかり、たびたびスリップしてこける。
道には結構花も咲いているのだが、仕方が無いので踏みつけて歩いていく。

沢の渡渉。梅雨時だが水の量は多くなく難なく渡れる。
もっと下流でも渡渉があるので心配していたが、これなら大丈夫そうだ。

ここから登山道は藪の中に入っていき、展望は全くなくなる。
藪がある分下草は少なくなるが、相変わらずの急傾斜だ。

ハート形の実。

辺りは濃い樹林帯に覆われていて、所々でブナも見られる。

目の前には迫力のある小兜山が聳える。
登山道は無く、夏は激藪、冬は豪雪で登頂困難な山だ。

これから下っていく沢は両岸とも岩壁に覆われている。凄まじい峡谷だ。

登山道もこの辺りから、かなりのやせ尾根になる。

オオコメツツジ。コメツツジに比べると大きいらしいが、それでも小さい。

沢沿いに下りていく最後の部分は急傾斜というより真っ逆さま。
木の枝やロープにつかまりながら下っていく。

下りてきた沢で2度目の渡渉。
水量は多くなく流れも穏やかだが、川幅は広く膝くらいの深さはある。
靴を脱いで渡渉。足がしびれるほどに冷たい。

ここから道は沢沿いを通らず、再び崖を登っていく。
崖の縁につけられたかなり危なっかしい登山道が続く。

巻機山方面は大岩壁が連なっている。
表巻機とは全く違う、裏巻機の知られざる姿だ。

崖をよじ登った後は、沢に向かって一直線に道が伸びている。

対岸には目も眩みそうな岩壁が見える。

鎖、ロープを伝って下るところがどこまでも続く。
岩場は少ないが、道が急すぎるので何かに捕まらないととても下れない。

シモツケソウ。つぼみは玉のような形をしている。

再び沢沿いに下りて来て驚いた。
堰堤のようなものがあるのだが、対岸に渡る術が無い。
道は対岸に続いているので、ここを跳べと言うことか?

下流はこの景色。水の流れはかなり速く、落ちたら絶対に助からない。

幅は1.5mほどで、仕方なくジャンプ。
幸い対岸に梯子があったので、それを渡してもう一人も無事通過。
迷ったが梯子は元の場所に片付けておいた。

これでようやく難所は終了。
逆方向から来た登山者のためのメッセージが置かれている。

少し高台に上ったところで、改めて渓谷美を鑑賞。

ここからも崖につけられたトラバース道が続く。
といっても道幅は広く危険は全くない。

はるか下方に見える沢まで、数々の滝が落ちている。

目の前に広がる景色は相変わらずすごい。
道は整備されているので、観光客が集まっても良さそうなところだ。

不動滝。シンプルな形だが、水量が多く迫力がある。

滝の側には地蔵が祀られている。

不治心得の岩。名前の由来はよく分からない。

みやて小屋の建つ公園に到着。小屋は無人だ。
ここには駐車場があるが、バス停まではまだ遠い。

車道を歩きたくないので、ショートカットしている登山道を歩く。
この道に入るところは案内標識などが無く、非常に分かりにくかった。

長い道を下ってようやく下山。米どころだけあって田んぼが延々と続く。

13:27 宮村バス停到着。標高215m。
目的のバスの10分前に無事到着だ。
六日町駅前の温泉に寄った後に帰宅する。

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