日付 | 2008年10月12日(日) - 2008年10月13日(月) | ||||
---|---|---|---|---|---|
山域 | 飛騨の山 | ||||
メンバー | 友人(男2) | ||||
山行形態 | 1泊2日小屋泊 | ||||
アクセス | 電車、バス、ロープウェイ | ||||
ルート (Map) |
|
2日目
早朝5時半に起床。若干雲がでているが展望はよい。
目の前には中央アルプスの山々が横たわっている。
小屋周辺はご来光を待つ人達であふれている。
東の方は少し雲が出ていて、太陽は雲の向こうからちらりと見える程度だった。
昨晩も寒かったが早朝も非常に寒い。
小屋前に置いてある缶ジュースは、周りの水が完全に凍っていて取り出せない。
6:45 五の池山荘出発。
まずは目の前に大きく盛り上がっている摩利支天山を目指す。
斜面は植物がほとんどなく、岩がごろごろしている。
振り返ると御嶽山の広大な裾野が見渡せる。
眼下には五の池小屋と継子岳、その遥か向うに北アルプスの山々が望める。
摩利支天山へ続く道は巨大な岩石が積み重なっている。
岩の上ではなく、その直下に登山道は付けられている。
7:25 摩利支天山山頂到着。標高2959m。
山頂は風が強くて非常に寒いが、1m下った岩の陰は風があたらず暖かい。
鋭い山頂を持った継母岳がよく見えている。
この山には登山道が付いていないが、非常に格好いい山で登りたくなってくる。
岩の下を覗くと大きなツララができている。
摩利支天山を後にし、御嶽山最高峰の剣ヶ峰を目指す。
火山らしい荒涼とした台地が広がっている。
眼下には大きな三ノ池がよく目立っている。
ここで三ノ池とはお別れだ。
信仰の山だけあって、あちらこちらに小さな社が建っている。
さすがにこの季節は白装束を着た人とは全く出会わない。
賽の河原には小石を積み上げた塔が無数に見られる。
いつから積み上げられるようになったのかは分からないが、
これだけの数が造られるには相当の年月がかかっただろう。
斜面に生える草は茶色で、寒々しい景色だ。
ここはもう秋も終わりで、すぐ冬になりそうだ。
遠くの方に鳥が2羽見える。カラスだろうか?ホシガラスだろうか?
姿形、鳴き方は完全にカラスだ。
目の前に二ノ池が現れる。きれいな青色をしている。
夜の冷え込みによって、池の縁は凍り付いている。
この池は日本最高所にある湖らしい。
少し高度を上げて上から眺めると、美しい湖の姿がよく見える。
この池は御嶽山にある池の中で一番美しい。
御嶽山山頂部の一角に到達すると、目の前に大きな噴火口が見える。
噴火口の反対側に見える部分が最高峰の剣ヶ峰だ。
火口縁を左回りに歩いて剣ヶ峰を目指す。
巨大な岩が無数に散乱している。
今日は低いところに雲が出ているが上空は完全に晴れ。
西の方角は遠くに白山が見える以外、雲しか見えない。
摩利支天山から見えた継母岳が近くに見える。
目の前の斜面を下れば簡単に辿り着けそうだ。
御嶽山の噴煙が見えてきた。
かなりの勢いで煙を吐き出している。
崖の下を覗き込むと、遥か下方まで噴火の後の荒々しい姿をさらけ出している。
剣ヶ峰の山頂まで、あともう一登り。
9:39 御嶽山山頂到着。標高3067m。
御嶽山山頂部の山や池、遠くには北アルプスがよく見えている。
山頂には大きな社が建てられている。
人気の山だけあって大勢の人で賑わっている。
東の方角には中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳が連なる。
富士山が頭を出しているが、ここからだと案外低く見える。
目の前に広がる巨大な噴火口。
富士山のような深い穴は開いていないが、非常に大きい。
裏側は大きく崩壊していて、深く切れ落ちた崖が広がっている。
10:08 下山開始。
鳥居をくぐって階段を下っていく。
こちらが表登山道のようで、どうやら裏口から登ってきたようだ。
山頂直下に建つ小屋の屋根には石が並べられている。
強風によって小屋が吹き飛ばないようにするためだろうか?
こちらの登山道は広くてよく整備されている。
多くの登山者が下から登ってくる。だいぶ雲がわいてきた。
登山道脇には真新しい鳥居が立っている。
日付を確認してみると、平成20年7月23日と記されている。
ほんの3ヶ月前に立てられたもののようだ。
女人堂に到着。相変わらずこの辺りは大勢の人で賑わっている。
今回下山に使った道は、登りに使った道と比べてほとんど紅葉が見られなかった。
ここからは昨日登った道と同じ道を引き返す。
高山植物地帯が終わり、鬱蒼とした森が広がる。
12:04 飯森高原駅到着。
ロープウェイに乗って下山する。
窓から眺める景色はなかなか美しい。
こちらは黄色に染まった黄葉が見られる。
木が切り払われた斜面には白い花が広がっている。
何の花かは分からないが、遠くから見るとなかなかきれいだ。
帰りに食事処を探していると、人が大勢並んでいる蕎麦屋を発見。
せっかく信州まで来たので、蕎麦を食べて帰ることにする。