日付 | 2009年5月9日(土) - 2009年5月10日(日) | ||||
---|---|---|---|---|---|
山域 | 大菩薩 | ||||
メンバー | 単独 | ||||
山行形態 | 1泊2日無人小屋泊 | ||||
アクセス | 電車、バス | ||||
ルート (Map) |
|
1日目
10:06 大菩薩峠登山口バス停到着。標高900m。
2年ぶりの大菩薩嶺。バス代は300円に値上がりしていた。
最初は車道を歩いていく。2年前は日帰りで登ったが、
今日は山頂までの登りだけなので楽勝だ。
途中で雲峰寺に寄り道していくことにする。
古くていびつに並んだ石段を登っていく。
本堂に到着。歴史のある寺で、周囲の建物も含めて重要文化財に指定されている。
境内には巨大なサクラの木が植えられている。幹回り5m、樹高21.5m。
再び車道に戻る。こんなに長かったかと思うほど、車道歩きが続く。
しばらく歩くとようやく車道から離れて、登山道に入る。
辺りにはハイカーの姿が多い。
道端には大きな地蔵が祀られている。
展望台からは南アルプスが眺められる。
かなり霞んでいるが、まだ雪が残る白い峰々が望める。
ヘビを発見。ヘビを見るのは今年初だ。
「やまなしの森林100選」の看板が立っている。
山梨百名山といい、山梨は100選が好きだ。
確かにこの辺りはブナの木がきれいだ。
ブナの大きな根が登山道までせり出している。
ミツバツチグリの花があちらこちらに咲いている。
上日川峠に到着。駐車場には車がたくさん停まっている。
上日川峠から先も落葉樹林帯が続く。
この辺りは2年前と登った時期もコースも同じなので、景色も同じだ。
福ちゃん荘に到着。もうお昼なので、付近でござを広げているパーティも見られる。
今日は非常に暑い。温度計を見てみると20度を指している。
前回と違って、今回は正しい温度を指していそうだ。
富士見山荘からは真正面に富士山を望める。かなり霞んでいる。
ここから富士見新道に入っていく。前から気になっていたルートで本山行の目的の一つだ。
この道はちょっとした岩場があるが、鎖は外されているようだ。
登山道はかつて整備されていた跡もうかがえるが、今は荒れている。
新道とは名ばかりだ。
沢沿いの道を登っていく。この辺りは道が分かりにくい。
一般ルートの喧騒がうそのような静かなルートだ。
地図も見ずに目の前の踏み跡を追っていったら、大菩薩の稜線が目の前に現れる。
思っていたのと違う場所に出てきてしまった。
地図を見直すと、なんと富士見新道は途中で二又に分かれている。
違う方の道を登ってきてしまったらしい。引き返すことにする。
かなり稜線の近くまで行ってしまったが、斜面を下って改めて正しい道を登りなおす。
こちらの道の岩場を通過しないと、何のために富士見新道に来たのか分からない。
この辺りもルートは結構分かりにくいが、所々に石が積まれている。
遠くのほうで数頭の鹿が沢を横切っていく。
付近は大小多くの石が転がっている。
稜線のカヤトが広がる風景とはまったく別の世界だ。
しばらく歩くと岩場が現れる。道は合っているようだ。
かつて鎖が取り付けられていた跡が見えるが今はもうない。
岩場がたくさんある登山道といっても、岩を迂回するルートはいくらでもある。
岩に書かれた矢印に従って、無理矢理岩場のあるルートを選んでいく。
撤去されずに放置されている鎖もある。
わざわざ撤去しなくても、こんな錆びた鎖に誰も頼らないだろう。
再び大菩薩の稜線が見えてきた。
もう稜線上を歩くハイカーの声が聞こえてくる。
よく目立つ大きな岩に到着。岩には神成岩と書かれている。
裏側に回り込むと簡単に登ることができる。
大菩薩の稜線に到着。ここはちょうど標高2000mの地点だ。
2000年設置と書かれている。
ここからは以前歩いた道と合流する。
すぐ近くの大菩薩嶺山頂までのんびり歩いていく。
山頂直下になると、針葉樹林帯になる。
14:33 大菩薩嶺山頂到着。標高2057m。
2度目の山頂だ。
樹林に覆われ視界がない山頂は相変わらず静かだ。
山頂で休憩しようなどという人は皆無で、皆眺めがよいカヤトの原へいってしまう。
14:56 稜線を引き返し、賽ノ河原に建つ避難小屋に到着。標高1945m。
ここが本日の宿泊場所だ。
小屋の中は土間が広くて寝るスペースは結構狭い。
まだまだ時間が早いので、小屋にザックを置いて大菩薩峠まで散歩をする。
中里介山碑が建てられている。
中里介山は傑作と言われている長編小説「大菩薩峠」の作者だ。
全41巻の未完の小説らしいが、読んだことは無い。
付近には頭が岩の上に出ている地蔵を見つける。
体は岩に埋まっているようで、押しても引いても動かない。
大菩薩峠に到着。この時間だとハイカーの数も少なくなり始めている。
近くには介山荘という宿があり、売店も併設されている。
ビールを買って少しのんびりすることにする。
南ア深南部の縦走時には出来なかった贅沢だ。
峠からは奥多摩方面の展望が開けている。
霞んではいるが、奥多摩三山が眺められる。
その左の方に目を振ると、雲取山まで望むことが出来る。
小屋に戻って夕食をとっていると、西の方に日が沈んでいった。