日付 | 2009年5月9日(土) - 2009年5月10日(日) | ||||
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山域 | 大菩薩 | ||||
メンバー | 単独 | ||||
山行形態 | 1泊2日無人小屋泊 | ||||
アクセス | 電車、バス | ||||
ルート (Map) |
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2日目
大菩薩峠付近から望む御来光。今日も晴れそうだ。
眼下には大菩薩湖が見える。その向こう側に見えるはずの富士山は残念ながら見えない。
5:36 準備を整えて出発。
明るい大菩薩峠から、針葉樹林帯に入っていく。
地味な熊沢山を過ぎると再び笹原が現れ、石丸峠に到着する。
ここからは牛ノ寝通りと呼ばれる、起伏の少ない道が分かれる。
前方に立派な小金沢山が望める。
この辺りは小金沢連嶺と呼ばれる場所だ。
周囲は背の低い笹に覆われていて気持ちが良い。
まだ早朝なので、人通りは少ない。
小金沢山の登りに入ると、再び針葉樹林に覆われる。
笹原と針葉樹林の織りなす風景は、南ア深南部とよく似ている。
6:55 小金沢山山頂到着。標高2014m。
山頂からは微かに富士山を望むことが出来る。
風の通り道なのか、細い木は全て左側に傾いている。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着する。
ここでやたら大きなザックを背負った集団とすれ違う。
すぐ先は大菩薩嶺だが、どこまで向かうのだろう?
この縦走路の良さは、アップダウンが少なく歩きやすいこと、
展望が非常に良いこと、人通りが比較的少ないことだ。
のんびりと山を楽しむには非常に良い場所だ。
8:22 黒岳山頂到着。標高1988m。
この山頂は樹林に囲まれて全く展望はない。
山頂に鎮座しているのは一等三角点。
こんな山でお目にかかれるとは思わなかった。
黒岳の南斜面は、「黒岳の広葉樹林」として
やまなしの森林100選に選ばれている。
樹林帯を抜けると一気に展望が広がる。
霞んでいた富士山もだいぶはっきりしてきた。
この付近はガレ場が広がっている。動物の足跡が点々としている。
下っていくと背の高い笹藪に突入する。
道はきれいに整備されているので不快感は全く無い。
明るく切り開かれた場所に出てくる。湯ノ沢峠だ。
ここは登山道の十字路になっている。
この辺りで水が汲めるはずなのだが、うっかり通過してしまった。
植生を保護するためのロープが両側に現れる。
ロープを超えないように注意を促す立て札もたくさんあり、かなり厳重だ。
付近にはフデリンドウがたくさん咲いている。なかなかきれいな花だ。
スミレもたくさん咲いている。タチツボスミレだろうか?
標高の高いこの辺りでも花が咲き、新緑が広がり、まさに春爛漫だ。
9:40 大蔵高丸山頂到着。標高1781m。
背後には黒岳が大きく聳えている。
この山は秀麗富岳十二景に選ばれている。
本山行では、小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、大蔵高丸、ハマイバ丸、滝子山と
5つも秀麗富岳十二景に選ばれている山を通過する。
満開のマメザクラ。青空に良く映える。
ただの笹原なのだが、驚くほど美しい緑色だ。
のんびり昼寝をするのもいいかもしれない。
道端に大きな石が落ちている。
案内標識には何故か「天下石山頂」と書かれている。
登ってみると、案外簡単だった。
付近はつる性の植物が多いのか、枝が複雑に絡み合っている。
米背負峠に到着。なんとも変わった名前の峠だ。
湯ノ沢峠で水を汲み損ねたので、ここで水を汲むことにする。
峠から伸びる沢沿いの登山道を5分も歩くと水場に到着する。
地面にはヤブレガサの大きな葉がいっぱい敷き詰められている。
滝子山の手前にある大谷ヶ丸山頂に到着。
付近はカラマツの新緑に覆われている。
冬枯れや、黄葉のカラマツ林は何度となく見たが、新緑のカラマツ林は初めてだ。
針葉樹の新葉とはどのようなものなのか興味があったので、
付近を捜してみたら低い枝を発見。触ってみると非常に柔らかい。
鎮西ヶ池に到着。小さな祠が祀られている。
池というよりはきたない水たまりだ。
ここの案内標識も何故か「鎮西ヶ池山頂」となっている…
タチカメバソウ。あまりきれいな状態では咲いていない。
12:34 滝子山山頂到着。標高1620m。
この山頂に立つのも2度目だ。
この山はアクセスがよいので、今までの静かな山に比べて格段に人が多い。
だいぶ霞んではいるが、かろうじて富士山を望むことが出来る。
富士山の前に見える山は三ツ峠山、右に見える高い山は黒岳だ。
反対方向には今まで歩いてきた山々が望める。
左から大谷ヶ丸、大蔵高丸、黒岳だ。
滝子山から南に下る2本の登山道は、以前滝子山に来たときに歩いているので、
一旦鎮西ヶ池まで戻ってすみ沢沿いの道を下山することにする。
すみ沢沿いの道を下っていく。水の音が心地よい。
白いスミレを発見。スミレ属はそれだけで本が一冊できるほどの種類があるので、
何という名前のスミレかはさっぱり分からない。
白い花が咲いている。ニリンソウだろうか?
悪場を通過する。沢沿いの道ではこういった場所にたびたび遭遇する。
所々で滝が現れる。
木にモチヶ滝と書かれた標識がある。
下の方に激しい水の音が聞こえてくるので、少し下って見に行くことにする。
かなり荒れた斜面を下ると滝が見えてくる。
わざわざ苦労して見に来るほどの物でもないような…
沢沿いの道が終わってようやく車道に出てくる。
たいした距離ではないはずなのだが、疲れているのか下山道はずいぶん長く感じた。
田通乃姥神。円柱型の珍しい地蔵だ。
辺りには田園風景が広がる。ちょうど田植えの季節だ。
振り返ると滝子山が大きい。こちら側から見るとなかなか複雑な形をしている。
車道脇にある電光掲示板には何と28度と表示されている。
どおりで暑いわけだ。
15:24 笹子駅到着。標高605m。