燧ヶ岳
日付 2008年7月12日(土) - 2008年7月13日(日)
山域 尾瀬
メンバー グループ(男6女4)
山行形態 前夜発1泊2日小屋泊
アクセス バス
ルート (Map)
1日目:尾瀬御池→広沢田代→熊沢田代→俎嵓→柴安嵓往復→長英新道→尾瀬沼ヒュッテ
2日目:尾瀬沼ヒュッテ→三平下→沼尻→見晴往復→尾瀬沼ヒュッテ→沼山峠
【1日目】【2日目


水芭蕉の季節が終わり、ニッコウキスゲにはまだ早い。
梅雨時の比較的人が少ない季節をねらって、尾瀬の燧ヶ岳に行く。
標高2356mは東北地方の最高峰。

1日目
夜行バスに乗って尾瀬御池に到着。標高1510m。

6:16 雨の降る中出発。駐車場を突っ切って登山口に向かう。

登山道入口。至仏山のときと同じく、入山者数を数える装置が設置されている。

登山道は尾瀬らしく、木道が続く。

展望が全くないので、代わりに花の写真を撮りつつ進む。
これはウラジロヨウラク。

しばらく行くと広沢田代に到着する。
燧ヶ岳山腹にはたくさんの湿原が広がっている。

湿原にはあちこちに池塘が見られる。

木道からは所々にキノコが生えている。

辺り一面ワタスゲが広がっている。
本来ならふわっとしているワタスゲも、雨に濡れてしっとりしている。

湿原を抜けると再び樹林帯の中の登山道になる。
登山道は雨で濡れていて非常に歩きにくい。

しばらく登っていくと、熊沢田代に到着する。
標高2000m付近に広がる湿原。
雲に覆われていて全貌は見えない。

チングルマ。高山植物の代表種。

ヒメシャクナゲ。きれいなピンク色の花を咲かせる。
花の形がぜんぜん違うが、葉はシャクナゲとよく似ている。

麓から山頂まで美しい森が広がっている。
所々平坦になったところに、ぽっかりと湿原が広がっている。

サンカヨウ。透き通るような白い花びらが美しい。

沢道に入ると、雪がまだ豊富に残っている。
少しだけだが、この季節は雪渓歩きも楽しめる。

標高が高くなると高い木の数も少なくなってくる。
晴れていたら展望はいいはずだ。

10:30 俎嵓山頂到着。標高2346m。
燧ヶ岳はいくつかのピークがあるが、三角点があるのはここ。

山頂に咲くミヤマキンバイ。

燧ヶ岳の最高点、柴安嵓をめざす。
山頂付近はさすがに人が多い。

山頂直下には大きな岩が聳えている。

山頂直下に咲くゴゼンタチバナ。有名だが決して目立つ花ではない。

10:59 燧ヶ岳山頂到着。標高2356m。
燧ヶ岳の最高点で、柴安嵓という名がついている。

山頂にはあちこちにハクサンシャクナゲが花を咲かせている。
御座山のシャクナゲと比べると…あまり美しくはない…

山頂で昼食をとって下山する。
岩がごろごろしているが、登山道はよく整備されている。

オオバミゾホオズキ。
多人数で登っていると、花に興味がある人もいる。
よくよく観察してみると、本当に多くの種類の花が咲いている。

キヌガサソウ。他の高山植物と比べて非常に花がでかい。

滑り台のような土の斜面を下って行く。
すれ違う登山者の数々は皆泥んこ。道は相当に悪いらしい。

しばらく下ると、雲の下に出て少し視界が広がる。
下界には尾瀬沼が見えている。

登山道は泥だらけで、歩く場所がない…
非常に多くの登山者が歩くので、こうなってしまうのだろう…

ギンリョウソウ。葉緑素を持たない植物。
菌類と共生し、菌類から栄養を奪って生きている。
その生き方も見た目も、何とも気味の悪い植物。

麓まで下りてくる。
きれいな森が広がっているが、相変わらず登山道は泥でぐちゃぐちゃ。

下山。尾瀬沼周遊道に到着。
ここからは木道がきれいに整備されている。

天候は回復傾向。だいぶ青空も広がっている。

すっかり乾いてふわふわになったワタスゲ。
やっぱりワタスゲはこうでないと。

遠くに尾瀬沼が広がる。
この辺りは比較的人影も少なく、のんびりできる。

振り返ると、登ってきた燧ヶ岳が聳えている。

カキツバタ。所々に咲いている。

ニッコウキスゲ。
尾瀬を代表する花としてあまりにも有名。まだつぼみが多い。

ハクサンチドリ。
ハクサンが頭につく高山植物は多いので覚えにくい…

16:04 今日の宿泊所、尾瀬沼ヒュッテに到着。標高1680m。

空はすっかり青空。もう月が浮かんでいる。

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