岩手・秋田旅行
日付 2021年7月31日(土) - 2021年8月7日(土)
山域 東北の山
メンバー 家族(妻、長女・10歳、長男・8歳)
山行形態 子連れ7泊8日キャンプ
アクセス 車、バス
ルート (Map4)
3日目:駒ヶ岳八合目 (8:30) - (9:43) 阿弥陀池 - (10:04) 秋田駒ヶ岳 - (10:17) 阿弥陀池避難小屋 - (10:38) 男岳 (10:56) - (11:49) 駒池 (11:58) - (12:17) 男岳分岐 - (12:59) 横岳 (13:16) - (13:27) 焼森 - (13:55) 駒ヶ岳八合目
4日目:八幡平登山口 (8:30) - (8:59) 八幡平 (9:09) - (9:31) 陵雲荘 - (10:04) 源太森 - (11:31) 茶臼岳 (11:46) - (12:19) 茶臼口
6日目:馬返し登山口 (6:59) - (7:43) 0.5合目 - (9:30) 五合目 - (10:30) 八合目避難小屋 - (11:28) 岩手山 (11:57) - (12:46) 八合目避難小屋 (13:02) - (13:58) 五合目 - (15:41) 馬返し登山口
7日目:焼山登山口駐車場 (8:32) - (9:09) べこ谷地 - (10:59) 焼山避難小屋 - (11:26) 名残峠 - (11:32) 秋田焼山 - (11:43) 名残峠 (12:05) - (12:26) 焼山避難小屋 - (12:49) 栂森 - (14:30) 焼山登山口駐車場
1日目】【2日目】【3日目】【4日目】【5日目】【6日目】【7日目】【8日目】

7日目
旅行の最終日。昨日、岩手山に登ったばかりだが、最後にもう一山登る。
道中、アスピーテラインで眼下には見事な雲海が広がる。
思わず車を停めて景色に見入る。

こちらは昨日登った岩手山。

八幡平を過ぎて秋田側に入ったところで再び景色を眺める。
目立つ山は畚岳、右奥に薄ら見えるのは4日前に登った秋田駒ヶ岳だ。

登山口の駐車場に到着。標高990m。
本日の目的地は3日前に登ろうと計画して、急遽計画を変更した秋田焼山。
このまま放置しておけば秋田焼山が浮かばれない。
今日がこんなに晴れるなら、体力的に楽な八幡平を取っておけば良かった。

登山口は後生掛温泉。3日前に立ち寄った温泉だ。

足元に何者かの糞が落ちている。

白く濁った川を丸太橋で渡る。

巨大なヒルを発見。

最初は傾斜のほとんどない樹林帯の中を歩いていく。

水芭蕉の葉。

ベコ谷地に到着。

乾燥気味の湿原だが、登山道はぬかるんでいる。

澄川地熱発電所のすぐそばを通り抜ける。

湿原を過ぎると再び樹林帯に。

傾斜が緩いためか、地面はぬかるみが多い。
息子が大きな水たまりで渡るのに失敗し、足を完全に水没させてしまう。

石、ではなく巨大キノコ。

沢沿いに出て来て視界が広がる。
目の前に現れたのは白く染まった荒涼とした風景だ。

沢沿いに下りてくる。手を浸けて見てびっくり、熱いお湯が流れている。
ここは湯ノ沢と呼ばれているようだ。

温泉に手を浸ける。40℃くらいでちょうど良い湯加減だ。

あちらこちら温泉だらけ。
本日も下界は36度予想でとにかく暑く、本当は温泉よりも雪解け水の方が有難いのだが、
熱いお湯が流れてくる川は滅多に無く、貴重な体験だ。

岩だらけの沢を遡上していく。沢沿いの道としても秀逸だ。

全てが白く染まっている。水の色がきれいだ。

何度か川を渡渉する。

しばらく歩くと沢を離れて、再び緑の道になる。

周囲に高い木は無く直射日光が避けられないため、暑くてきつい登りが続く。

斜面に広がるコケ。

目の前に見えるピークが焼山山頂だと思っていたが、どうやら違うようだ。

周囲は再び真白な世界になる。

この白い砂を踏みしめて歩いていく。

登山道から外れるのは危険なようだ。

眼下に小さな池が見える。空沼だ。

ここから火口縁を歩く。滑り落ちそうで一見怖い道だ。

小さな茶色い水たまりが見える。

怖い道に見えたが、道はあまり滑りやすくなく、
火口縁から少し離れたところを歩くので安全だ。

焼山避難小屋が見えてきた。

丸太の道。

焼山避難小屋に到着。

中を覗いてみる。ここで登山者と出会ったため少し会話。

焼山避難小屋を出発。こちらには森の中のきれいな池が見える。
ここも噴火口跡だろうか?この辺りの地形は非常に複雑だ。

登山道の両側に門のように岩が突き立っている。

眼下に再び池が現れる。こちらは湯沼。
草津白根山の湯釜と同じような色をしている。

ここからは山頂に向けての登山道になる。

名残峠に到着。

最後の登り。

秋田焼山に到着。標高1366m。
背の高い笹に覆われ展望はなく、これまでの風景と比べるとずいぶん地味な山頂だ。

山頂はつまらないので、すぐに下山。

こちらも荒涼とした景色が広がる。あちらこちら火山の影響が見られる。
こちら側の道は、玉川温泉の自然研究路に通じている。

名残峠で昼食をとる。

遠くに森吉山が見えている。秋田を代表する山で良く目立つ。

昼食をとったら下山開始。

避難小屋からは登りとは別の道を歩く。
こちらの道は山を越えるので、下山中も少し登りがある。

あちらこちらで赤い実が見られるが、何の実だろう?

相変わらず樹木が無く、ハイマツなど高山帯の植物が多い。
標高は低いのだが、火山の影響なのだろうか?

栂森に到着。分岐点から山頂らしき場所まで歩いてみたが、標識も何もない。

振り返って秋田焼山山頂部を望む。
ここから見ると、大きな噴火口と、その真ん中に中央火口丘があることが分かる。
ようやく秋田焼山の全体像を把握することができた。

入道雲が美しい。それほど大きく発達はしていない。

しばらく歩くと樹林帯の中の道になる。

栗のように見えるキノコ。

このまままっすぐ行けるとすぐ車道に出られるのだが、
通行止で登山道はかなり大きく迂回させられる。

熊のイラストが怖い。

下山。駐車場は3台のみしか停まっておらずガラガラだ。
秋田焼山はさほど有名な山ではないのだが、見込んだ通りの素晴らしい山だった。
湯ノ沢や湯沼、空沼など、これまでで一番強く火山を感じられた山だった。

後生掛温泉の日帰り入浴は15時までなので、近くにある八幡平温泉ゆららに行く。
比較的安く、それでいて施設は広々としていて、気持ちの良い温泉だった。

岩手経由で帰るのが早いのだが、娘が道の駅雫石あねっこで
お土産を買いたいと言っているので、遠回りの秋田経由で帰る。
1時間のドライブで、閉店前の16:55にギリギリ到着し、無事購入できた。

キャンプ場への帰り道、岩手山が大きく見える。今日は本当に良い天気だ。

キャンプ場に戻り、ホテルへの道中、湯ノ沢大橋でタヌキの子供?を発見。

夕暮れの景色がきれいだ。

山頂が尖った山は乳頭山。登山口が近くにあるのだが、あの山に行く機会は得られなかった。

夜は再びクワガタ探し。

8日目
本日は撤収日。一週間テントを張った場所は
陽の光を浴びていなかったため、草が白く染まっている。
網張温泉キャンプ場は、アブが少々鬱陶しかったが、
いつもきれいに清掃されており、ゴミをいつでも捨てられるのはありがたかった。
管理人さんは非常に親切で、子供たちも非常に気に入っていた。
幸い朝も来られていたので、お礼を言ってキャンプ場を後にする。
今回の旅行は過去最長、登った4山は全て火山だったが
どの山も個性が全く異なり、変化に富んだ山歩きが楽しめた。
何より天候に恵まれた旅行だった。

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