日付 | 2008年6月7日(土) - 2008年6月8日(日) | ||||
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山域 | 駿河 | ||||
メンバー | 単独 | ||||
山行形態 | 1泊2日無人小屋泊 | ||||
アクセス | 電車、バス | ||||
ルート (Map) |
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1日目
8:29 静岡駅到着。ここから終点の梅ヶ島温泉まで1時間50分の長旅が始まる。
バスは安倍川に沿った道を延々と遡っていく。
めざす山伏は安倍川源流の山だ。
ずいぶん豪華なシートのあるバス停。
バスは谷の奥深くに入っていく。バスで同乗だった登山者2人組は新田で下車。
やはり山伏小屋に泊まるとのことで、再会を約して別れる。
10:41 梅ヶ島温泉バス停到着。標高860m。
安倍川最奥部のひなびた温泉町。こんなところまでバスが通じているのはありがたい。
しばらく歩くと登山口に到着する。まずは八紘嶺をめざす。
間伐展示林。そんなものを展示してどうするのだろう…
緑に包まれた登山道を登っていく。所々に朱色のツツジが混じる。
大きな穴の空いた木。
枯木だと思って上を見上げると、たくさんの葉をつけていた。
こんな状態でも元気に生きている。
登山道脇にはシロヤシオの花がたくさん落ちている。
標高を上げると、まだ咲いている木も見つかるだろう。
山は次第に雲に包まれていく。
今日の天気予報は晴れのはずだが、さすがに梅雨の季節。
天候は安定しない。
登山道脇にシロヤシオの花が現れる。
白い花なのであまり目立たないが、あちこちに咲いている。
赤色のミツバツツジも咲いている。
この登山道は赤と白のツツジだらけだ。
意外にも多くの登山者とすれ違う。
小さなザックなので、おそらく地元の日帰り山行の人だろう。
登山道は笹に覆われ、所々に展望が開けてそうな場所が現れるが、
今日は完全に真白で何も見えない。
13:03 八紘嶺山頂到着。標高1918m。
ここは山梨と静岡の県境。山梨百名山の標柱が立っている。
樹林に覆われた山頂には6,7名のグループと単独登山者がいた。
ここから北に向かえば七面山、西に向かえば山伏だ。
斜面は見事な笹に覆われている。
これだけ笹が生い茂っていると、ルートを外れて歩くのは不可能だ。
登山道脇に咲いていた白いイワカガミ。比較的良く見かける花だ。
樹林の間から、雪をかぶった南アルプスの山々が見える。
幸い北の方角は雲に覆われていないようだ。
この辺りは笹と細い木々で占められている。
なぜか太い木は倒木になっているか、立ち枯れている。
ほどなくして大谷嶺山頂に到着する。
標高は2000mちょうどで、2000年にはミレニアム登山が行われたらしい。
この山は山梨県側の呼称で行田山というが、
山梨県早川町が立てた「行田山」の標柱は無残にも文字が削られている。
小広い山頂部は樹木がなく、展望が開けている。
下を覗くと大谷崩のガレ場が見える。
大谷崩は日本三大崩れの一つ。
大谷嶺から西に向かう登山道にはピンク色のイワカガミが群生している。
天気が悪いので大谷崩の全体像を見渡すことは出来ないが、
登山道の左側はかなりの規模で崩壊している。
鞍部の新窪乗越に到着。ここから新田に下ることができる。
山伏までもう一息だ。
薄日が差してくる。
雨がパラついたり、日が出てきたりで何とも不安定な天気だ。
尾根の形が丸くなり、平坦な地形が広がる。
山伏山頂付近は等高線が広がっている。
16:27 山伏山頂到着。標高2014m。
「山伏岳」と書かれた標柱の「岳」の文字は消されている。
この辺りは山名にこだわる人が多いのだろうか…
山頂はそれほど広くないが、笹に覆われていて開放感がある。
久々の2000m越えだ。
北方には白峰南嶺の山々の奥に南アルプスの巨峰群が頭を出している。
聖岳、赤石岳、荒川岳、遠くに小さく塩見岳と3000mを越える山々が広がる。
中央に見える双耳峰は笊ヶ岳。いつか行ってみたい憧れの山だ。
存在感のある大きな荒川岳。沢筋にはまだたくさんの雪が残っている。
目を東側に転じる。晴れていれば笹原の向こうに富士山が大きく見えるはずだ。
16:49 山伏山頂を出発し、山伏小屋をめざす。
山伏小屋は山頂から15分ほど下ったところにある。
登山道には「非常に危険です」という案内が出ている。
何がどう危険なのかを書いてくれないと対処のしようがない。
しばらく歩くとロープが張られていて、迂回路が用意されている。
この先の登山道に崩壊の危険があるようだ。
この辺りの地盤はもろいのだろうか…
樹林の間からは存在感のある大無間山が望める。
初めて大無間山をこの目で見た。いつかあの山に登れる日が来るのだろうか…
17:04 山伏小屋到着。
バスで別れた2人組と再会。酒とつまみを頂き宴会。
一人は神奈川から、もう一人はなんと茨城からとのこと。
山伏小屋から1分ほど下ったところには水場がある。
こんなに山頂から近い場所に、しっかりした水場があるとは驚き。
樹林の向こう側に夕日が沈む。
今日の山伏避難小屋宿泊者は5グループ8名だった。
常連さんによると、今日は比較的人が多いらしい。