大無間山
日付 2008年11月1日(土) - 2008年11月3日(月)
山域 南アルプス
メンバー 単独
山行形態 2泊3日テント泊
アクセス 電車、バス
ルート (Map)
1日目:田代→小無間小屋
2日目:小無間小屋→大無間山→大樽沢登山口
3日目:大樽沢登山口→千頭ダム→寸又川右岸林道→寸又峡温泉
1日目】【2日目】【3日目】

3日目
5:51 テントをたたんで出発。
今日は林道を歩いて寸又峡温泉をめざす。

未舗装の林道を歩いていく。寸又峡温泉まではおよそ15km。
標高が高いところに道がつけられているので、展望が非常によい。
ここまで爽快な林道歩きも珍しい。

寸又川を挟んだ向側には不動岳が大きく聳えている。
この山は非常に展望がよいらしく、深南部の山の中では稀有な存在だ。

林道脇には巨大なアザミが咲いている。

この辺りの崖は非常に急峻。
林道歩きは安全だが、足を滑らせたらひとたまりもない。

お立台に到着。ベンチやトイレなどが整備されている。
マイナーな山域の、こんな長い林道を歩く物好きなどほとんどいないと思うが、
一体何の目的でこんな所に展望台が作られたのだろう…

ここからは、不動岳の他に前黒法師岳が大きく見えている。

側にあった案内板。深南部の山々の説明が書かれている。

時間短縮のため、寸又川左岸林道から寸又川右岸林道に乗り換えることにする。
寸又川河畔に出るため、急斜面の道を下っていく。

途中、崖につけられた木道は大きく崩壊していた。
今日はもう危険な目に会わないだろうと思っていたので泣きたくなる。

下のほうまで下りてくると、小さな神社が祀られている。
すぐ下ではダムが放水している音が響いている。

千頭ダムに到着。ダムを通って寸又川右岸に移る。

深い渓谷に作られたこのダムは、下を覗き込むと相当の高度がある。

急峻な地形だからか、ダム湖は非常に小さい。

人気の全くない千頭ダムを後にする。

寸又川右岸林道はダム管理用に作られた舗装路。
標高が低いところについているので、その分蛇行が少なく歩行距離が短い。
地図には森が美しいと書かれているが、こんな景色を4時間も見せられたらさすがに飽きてしまう。
やはり左岸林道を歩き続けるべきだったか…

しばらく歩くとトンネルが見えてくる。

手掘りのトンネルは光がなく真暗。
車が来たら怖いのでヘッドライトをつけて歩く。

それなりに通る車が多いのか、道は落石も少なくよく整備されているが、
ガードレールが大きく崩壊しているところもある。

9:27 寸又川右岸林道の終点に到達する。標高560m。
ここにはゲートがあり、一般車の進入は出来ないようになっている。

近くには自動販売機が置かれている。
深い山からようやく下界に戻ってきたという思いを強くする。

眼下に大間ダムに掛かる夢の吊橋が見えてきた。
立派な橋を通ると遠回りになるので、こちらの吊橋を利用することにする。
それにしても、水の色はとてもダム湖とは思えない美しさだ。

狭い吊橋上ではすれ違えないので、人の流れが途絶えてから渡り始める。
10分ほど待たされている間、橋の番をしている人と雑談。
昨日は大混雑だったそうで、酷いときには橋を渡るのに30分並ぶこともあるそうだ。
そのときは向こうからこちらへの一方通行らしい。今日は3連休の最終日でまだ朝も早いので助かった。

吊橋から大間ダムを眺める。このダム湖もかなり小さい。
橋の幅は結構細く下がよく見える。固まってなかなか歩けない人がいたのもうなずける。

橋を渡り終わって寸又峡温泉に向かう。
ここまで来ると周りを歩いている観光客も多い。

山々に囲まれた素朴な風景が広がる。
温泉がなければ本当にド田舎だ。

寸又峡温泉に到着。とんでもない奥地にある温泉郷なのだが、
観光開発には力を入れており、今のところ秘境として大成功を収めている。
せっかくなので、朝早くからやっている町営の温泉施設に寄っていく。

バスに乗って千頭駅に到着。
マイカーで来ている人が多いかと思いきや、バスは大混雑だった。
紅葉の時期の3連休の最終日というのも影響しているのだろう。

初めての大井川鉄道。車両はまるで近鉄特急みたいだ。

電車に乗って出発を待っていると、機関車がやって来た。
観光列車として1日に何本か走らせているようだ。

前のページ

Homeへ