日付 | 2009年8月15日(土) - 2009年8月22日(土) | ||||||||||||||
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山域 | 北海道の山 | ||||||||||||||
メンバー | 単独 | ||||||||||||||
山行形態 | 7泊8日テント泊 | ||||||||||||||
アクセス | 電車、飛行機、バス | ||||||||||||||
ルート (Map) |
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5日目
朝起きると、今日も雨が降っている。
さすがに歩く気をなくして、今日1日停滞することにする。
もう1張のテントも張りっぱなしで、同じく停滞しているようだ。
500ページほどの本も昼には読み終わり、全く止まない雨の中、外に出る気もせず、
狭いテントの中で暇をもてあます。
6日目
今日も天気が悪い。これだけ待っても晴れることはない。
やはり2日前に行けるところまで行くべきだった。
4:49 乗り気はしないがテントをたたんで出発する。
オプタテシケまでの標高差はなんと600m。
花咲く急斜面を登っていく。
昨日は1日中雨だったが、ずっと小雨だったので水浸しにはなっていない。
イワヒゲ。葉が髭みたいなので名づけられた。
山頂近くは岩石が無数に転がっている。
6:22 オプタテシケ山頂到着。標高2012m。
やはり展望はない。
オプタテシケから先は展望がよさそうな稜線が続いている。
北から見ると秀麗な姿をしているが、
特にこの山は火山ではないようだ。
ベベツ岳に到着。
吹きさらしの稜線はさすがに寒く、防寒着を着る。
濡れた手袋は全く乾いてないが、無いよりはましだろう。
美瑛小屋との分岐点。
ここで行動を打ち切ることもできるが、まだ8時。
天気は悪いが予定通り上ホロ小屋まで行くことにする。
美瑛富士との分岐点。
ここから美瑛富士を往復することができる。
コースタイムは往復で80分となっているが、
荷物を置いて空身で行けば、そんなにはかからないだろう。
赤茶けた斜面を登っていく。まるで富士山のような景観だ。
荷物が無いのでさくさくと登っていける。
8:45 美瑛富士山頂到着。標高1888m。
展望は全く無いので山頂を踏んだだけ。すぐに引き返す。
美瑛富士を往復してザックのある場所まで戻ってくる。
かかった時間は27分だった…
次は美瑛岳に向かう。
この辺りは急峻で岩がちな地形だ。
9:53 美瑛岳山頂到着。標高2052m。
鋭角に聳えるこの山頂もこの天気では…
山頂標識も無残な姿だ。
ここから十勝岳に近づくにつれて、黒い地形が広がってくる。
わずかに草が生えているだけで、生き物の気配がしない死の世界が広がる。
視界がなく、黒い地面が広がるだけの不気味なところだ。
深く掘られた溝を渡る。黒い砂に覆われた地面は、
踝まで砂に埋まり非常に歩きにくい。
黒い火山灰の中に白い地面が見え隠れする。
いずれにしても不気味な景観だ。
11:36 十勝岳山頂到着。標高2077m。
十勝連峰の最高峰だ。
この山は今なお噴煙を上げる活火山である。
十勝岳から先も吹きさらしの稜線が続く。
風が結構強く辛いところだ。
12:07 上ホロ避難小屋到着。標高1820m。
ようやくたどり着いたという感じだ。
小屋の近くにテント場がある。
暗くて寒い避難小屋に入る気にはならず
風は強いが稜線の風下側なので、テントを張ることにする。
その決断を後々大いに後悔することになる。
近くにある水場に水を汲みに行くが、なんと涸れている。
上のほうにわずかに雪渓が残っているので、水を求めて斜面を登る。
わずかに水が流れている。
コップですくって少しずつ水を汲む。
しっかり流れていないので、あまりきれいな水ではないが仕方が無い。
水場の近くにはイワギキョウが群生している。
本日、唯一ホッとする景観だ。