日付 | 2010年8月18日(水) - 2010年8月21日(土) | ||||||||
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山域 | 南アルプス | ||||||||
メンバー | 単独 | ||||||||
山行形態 | 前夜泊3泊4日テント泊 | ||||||||
アクセス | 電車、バス | ||||||||
ルート (Map) |
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4日目
今朝目覚めると、テントを叩く雨音が聞こえる。
今日も駄目かと思いながら完全防備でテントを出ると、ちょうど雨が上がったようだ。
4:30 聖平小屋を出発する。まだ薄暗いが天気は悪くなさそうだ。
高台に到着すると、朝陽を浴びる聖岳が真正面に見える。
今朝雨を降らしていた正体は下に見える帯状の雲のようだ。
南ア南部の山々が雲の上に浮かんでいる。
最終日だが今日もしばらくは登りがある。まずは目の前に見える上河内岳をめざす。
足元を見るとミミズが這っている。標高3000m級の山でもミミズはいるようだ。
6:41 上河内岳山頂到着。標高2803m。
山頂からは360度の素晴らしい展望が広がる。
兎岳、聖岳、赤石岳、荒川岳と、今回の山行で歩いてきたピークが見渡せる。
東側に見えるのは当然富士山。
上河内岳以南の南アルプス。緑に覆われた美しい山脈が続いている。
正面奥が光岳。さらにその先、加加森山、池口岳、不動岳など
南ア深南部の懐かしい山々が見えている。
正面奥は大無間山、右手遠くに見えるのは前黒法師岳。こちらも懐かしい山々だ。
上河内岳から南下していくと、アルプスの稜線とは思えないような風景が広がる。
草原が広がっていて、昼寝でもしたくなるような場所だ。
振り返ると正面には上河内岳が大きい。
まだ8時なのに、もう雲が上昇してきた。
下山道との分岐点に到着。最後にもう一山、目の前に見る茶臼岳を往復することにする。
8:14 茶臼岳山頂到着。標高2604m。
これでアルプスの景色は見納め。もう当分見ることは無いかもしれない。
最後の最後で快晴に恵まれて本当に良かった。
分岐点に戻って下山を開始する。遭難碑が一つ置かれている。
稜線直下の茶臼小屋。もう客は出払った後だ。
小屋の前は草原が広がる美しい場所だ。
しばらく歩くとすぐに樹林帯に入ってしまう。もう展望は望めない。
道端に置かれた地蔵。なぜか山と高原地図が供えられている。
ケースだけで地図は入っていなかった。
中腹に建つ横窪沢小屋。道中にも点々と小屋があるのはありがたい。
鉄のはしごが壊れているその上に、木でできたはしごが架けられている。
小さな吊橋。下山までにこのような吊橋をいくつも渡る。
ウソッコ沢小屋に到着。この小屋は無人小屋だ。
ここから先しばらくは沢沿いの道が続く。
小さなケルンが行儀良く3つ並んでいる。
ヤレヤレ峠に到着。ここから下山地点まで45分。
本当にヤレヤレだが、なかなか不思議なネーミングだ。
大井川に架かる畑薙大吊橋に到着。長さ181.7mの巨大な吊橋だ。
吊橋の上には何かの動物の糞らしきものが落ちている。
動物もこの橋を渡るのだろうか?
長い吊橋だが高さは30mで高度感はあまり無い。
茶臼岳登山口に到着。あとはバス停まで車道を歩くのみだ。
ゲート。一般車はここまでしか入ることができない。
宿の送迎バスは入れるが、一般車は入れないという悪名高いゲートだ。
1時間ほどで畑薙ダムが見えてきた。昨年も来たので見覚えのある風景だ。
13:33 畑薙第一ダムバス停到着。標高940m。
昨年のリベンジを果たし、南アの雄大な展望を満喫できた山行だった。
またいつの日かここに来られる日が来ますように。