タイ
日付 2008年4月29日(火) - 2008年5月5日(月)
メンバー 単独
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2日目
6時起床。改めて窓から景色を見る。
昨日の夜ライトアップされていた右手の建物はワット・スラケッという名の寺の様だ。

ホテルの食堂には客が一人もいなかった。この時期はタイの観光適期ではない。
朝食をとってホテルを出発する。今日はアユタヤに向かう予定だ。

歩いてフアランポーン駅を目指す。1本筋を間違えたせいで変なところに迷い込んでしまう。
踏み切りは無いが線路を渡る。線路内も住民の生活範囲の一部となっているようだ。

路地裏を歩いていると、托鉢にまわる僧をあちこちで見かける。
大都会バンコクをなんと裸足で歩いている。

フアランポーン駅に到着する。
空港名といい、駅名といい何とも発音しにくい。

駅には大勢の人がいる。案内所で時刻表をもらい、切符を購入する。
券売機は無く、全て窓口販売である。
発車は1時間後。ちょっと時間はあくが、個人旅行はこれくらいゆっくりがちょうどよい。

駅のホームに入る。改札口などは特に無い。
タイの多くの列車はこの駅が起点となるため、ホームの数は非常に多い。

列車が動き出すと車内検札があった。
車内には網棚があって、皆荷物を乗せている。

席に座って外を眺めていると、車内が混雑してきて車掌に立てと言われる。
切符に座席番号が記載されていないからのようだ。
アユタヤまで列車で1時間15分で20B。通りで安すぎると思った。
当たり前かもしれないが、窓口で行先のみを告げると一番安い切符が出てくるようだ。

定刻通りアユタヤ駅に到着する。
ついでに明日のチェンマイ行きの切符を確保しようとしたのだが、窓口は全てclosed。
おろおろしていると誰かに声をかけられる。切符を買いたい旨を伝えると着いて来いと言われる。
少々警戒したが、きちんと裏にある切符売り場に連れて行ってもらえた。

切符も無事買ったし、アユタヤ駅を後にして市街地をめざす。
タイは鉄道駅もバスターミナルも市街地から少し(だいぶ?)離れたところにある。

アユタヤの街はいくつかの川に囲まれた中州にある。
一人3Bの渡し舟に乗って対岸に渡る。

舟は人数が集まり次第出発する。小さな川なのであっという間に対岸に着く。

まずは泊まるところを確保する。
トト・ハウスと言うゲストハウスの部屋をとる。エアコン付きで一人400B。

部屋の内部はなかなかきれい。

ザックを部屋に置き、ゲストハウス前で自転車を借りて、アユタヤの街に繰り出す。

自転車は日本製。「錆に強いステンレス製」だの「警視庁」だのと書かれたシールが貼られている。

まずは目に付いたワット・ラーチャブラナという遺跡に行く。

30Bを払って中に入ると、まず大きなプラーン(クメール様式の仏塔)が目に付く。

周りの壁には彫刻が残っている。
仏像も彫刻もすべて首はない。

辺りには仏像の頭が無造作に転がっている。

中央の大きなプラーンは存在感がある。
この寺院は15世紀に建てられたものらしい。

側面には仏像の彫刻が残っている。

プラーンの内部には入ることが出来る。
ここから先にものすごく狭い階段があり、非常に小さな部屋に通じている。

昼になったので適当な屋台で昼食をとる。
カレーライスのような食べ物で、スパイシーだと言われたが普通に食べられる。

続いてワット・ラーチャブラナの向かいにあるワット・マハータートに行く。

遺跡にはあちこちに注意書きが置かれている。
こういうものだけ日本語の併記がある…

首が切り落とされた仏像がたくさん並んでいる。

この寺院はビルマ軍に徹底的に破壊されているため、瓦礫の山が残っているのみである。

周りにある塔も半分崩れていて、傾いているものも多い。

数少ない無傷の仏像があった。これは後世持ち込まれたものらしい。

遺跡内部は非常に広い。
有名な木の根に覆われた仏像はどこかと探していると、日本人観光客の団体を見つける。
きっとあそこだ!

これがかの有名な木に覆われた仏像の頭部。
ビルマ軍に破壊された後に放置されて何年が経ったのか…

仏像は思っていたよりも低い位置にある。
頭部の大きさからいって、おそらく胴体は無いのだろう。

ワット・マハータートを後にする。入口付近には大型観光バスが何台か停まっていた。

次なる目的地に向かう途中、交差点の一角に小さな遺跡を見つける。
アユタヤにはこうした観光地化されていない小さな遺跡がいくつかあった。
誰もいないが、仏像を見て分かるように、きちんと管理はなされているようだ。
仏像の頭部からレンガが見えているが、仏像の中心は皆レンガで出来ているのだろうか?

次なる遺跡はワット・プラ・シー・サンペット。
王室の守護寺院とのことで、ワット・マハータートと並んで重要な寺院らしい。
3つ並んだチェディ(セイロン様式の仏塔)が美しい。

チェディの階段を登ってみる。15世紀に建立されたこの寺院もビルマ軍による破壊の跡が残っている。
今では何も残っていないが、この寺には高さ16mの黄金の仏像もあったらしい。

チェディの階段を登ったところには、お供え物が置かれている。

ワット・プラ・シー・サンペットの隣にはウィハーン・プラ・モンコン・ボピットという寺が建つ。
この寺は新しそうで、遺跡ではなく寺院としての機能を果たしている。
寺院の前は公園風に整備されていて、多くの人で賑わっている。

本堂の中には大きな仏像が安置されている。
青銅仏としてはタイ最大級の大きさらしい。

次なる目的地、ワット・ロカヤスタに行く。
ここは巨大な寝釈迦仏があることで有名。

大きな大きな寝釈迦仏。全長は28mだそうだ。
こういうスタイルの仏像は日本では見られない。

腕のところに花が供えられている。近くで見ると少し気持ち悪い。
ガイドブックによると、この仏像は1956年に復元されたものらしいが、こんなに痛むものなのだろうか。

仏像の近くにはプラーンがポツリと建っている。
それ以外はほとんど何も残っていない。

遺跡の周りでは牛が草を食んでいる。

自転車のペダルを漕いでいると、観光客を乗せた象と出会う。
街の中をのっそのっそと歩いている。

しばらく進むとワット・プラ・ラームに辿り着く。
もはや最初の方に見た遺跡と何ら変わり映えがしないが、せっかくなので入場することにする。

内部は結構広いが、さして変わり映えのしない比較的マイナーなこの遺跡を
訪れる人などほとんどおらず、閑散としている。

遺跡の中心には非常に大きくて美しいプラーンが建っている。

アユタヤ市街から少し離れたところにあるワット・ヤイ・チャイ・モンコンに行ってみる。
道中、広い道路のロータリーの真中に仏塔が建っている。
ロータリーの真中には様々なモニュメントが建っていることが多いが、仏塔が建っているとはさすがアユタヤ。
ワット・サンプレアムという名前らしい。

ワット・ヤイ・チャイ・モンコンに到着。仏像に拝んでいる人の姿が見える。

本堂の裏には、天を突く尖塔が聳える。
この塔は16世紀に建てられたもので、高さが62mある。

階段で仏塔の土台部分まで登ることが出来る。
ぐるりと360度の眺望が楽しめる。

遠く地平線の彼方を眺める。
アユタヤは大平原の中にあり、近くに山も丘も見当たらない。
当然、近代高層建築物もないので、これだけ展望のよい場所は貴重だ。

この寺院には本堂や僧坊があり、多くの僧が生活している。
ここはアユタヤでは珍しい生きている遺跡だ。

仏塔の裏側には大きくて真白な仏像が見える。

塔の内部には入ることが出来るが、いまいち何が置かれているのかよく分からなかった。

仏塔を下りて辺りを散策する。同じ形をした仏像が無数に並んでいる。

仏塔の裏に周ってみる。
この塔のシルエットは均整がとれていて非常に美しい。

この寺にも寝釈迦仏が安置されている。ここにもお参りしている人の姿が見える。

本日の遺跡見学はこれで終わり。
自転車を返してアユタヤのチャオプロム市場へ行く。
様々な店、屋台が雑然と並んでいて活気がある。
奥にセブンイレブンの看板が見える。こういう市場の中にもコンビニは進出している。

コンビニの中は日本とほとんど変わりが無い。

日本製品も結構売られている。
基本的に料理が辛いタイで、カラムーチョなどを食べて辛いと思うのだろうか…

結構おしゃれな(?)店も並んでいる。

夕食は商店街の中の大衆食堂でとる。
こういうところで食事をとると、店員はおおむね及び腰だ。

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