タイ
日付 2008年4月29日(火) - 2008年5月5日(月)
メンバー 単独
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6日目
今日は朝から雨が降っている。だからと言って宿にずっといるわけにも行かない。
自転車を借りて、まずは旅行会社にバンコク行きのチケットを取りに行く。
店には先日、手続きをしてくれた女性がいて、自分のことを覚えていてくれた。

自転車に乗ってうろうろしていると、美しい形の寺を見つける。
2階建てになっている一風変わった形の寺だ。

内部は他の寺と同じように仏像が安置されている。

横を見ると、エメラルド色の仏像が祀られている。
バンコクにあるエメラルド仏と何か関係があるのだろうか?

続いて自転車でワット・クー・タオに行く。
比較的小さな寺だが簡単に見つかった。

この寺には団子が積み重なったような、変わった形の仏塔がある。

「LADIES NOT ALLOWED」と書かれている。
いくつかの寺を回ってきたが、女人禁制の場所は初めて見た。

寺を出て自転車を走らす。堀の内側には、わずかながら昔の城壁が残っている。
どうもチェンマイの街は自転車で走りにくい。一方通行の道がやたら多く、道も細い。
歩道はあるが、スロープが無いので自転車は走れない。

今日はバンコクに向かわなければいけないので、チェンマイ観光はここまで。
チェックアウトをして空港に向かう。
この宿は外観も内装もきれいでホテルの様だった。その分少し高かったが…

空港に向かう途中、ターペー門に立ち寄る。
チェンマイ旧市街の表玄関にあたるところ。

門の前は広場になっていて、無数の鳩がたむろしている。

ソンテオに乗ってチェンマイ国際空港に向かう。

チェンマイ国際空港からバンコクのドン・ムアン空港に飛ぶ。
少しでもバンコク市街から近いドン・ムアン空港行を選択したのだが、
スワンナプーム国際空港と距離はさほど変わらず、勝手がよく分からない分余計に苦労した。
チェンマイ-バンコク間は1時間10分。さすがに飛行機は速い。

空港からタクシーでカオサン通りへ行く。
外国人向けの安宿が集まっている、世界的に有名な場所。

通りは多くの人で非常に賑わっている。
安宿があるところに外国人が集まり、外国人目当てに様々な店が並ぶ。
ここの通りは今や一つの街を形成している。

屋台ではマンゴーやパパイヤなどのフルーツが並んでいる。
買うと、一口大にカットしてくれる。下には氷が敷き詰められている。

カオサン通り沿いにあるマルコポーロというゲストハウスの部屋をとる。
1泊350Bとバンコクにしては安いが、びっくりするほど狭い。
店員はあまり英語をしゃべれず、タイ語と英語の対応表を見ながら話している。
こちらもほとんど英語は分からないので、コミュニケーションをとるのが厳しい…

時間があるので、少し歩いてみることにする。
バンコクは完全に車優先社会。
交差点もロータリーが多く信号がないので、道を渡るのも命がけ。

バンコクにあるワット・マハータート。
木に覆われた仏像があったアユタヤの寺院と同じ名前だ。

寺院のすぐ側にラーマ1世の像がある。
ラーマ1世はチャクリー王朝(タイの現王朝)の創始者。
ちなみに現在のタイの国王はラーマ9世で、国民に非常に人気がある。

白い壁の向こう側にワット・プラケオが見える。
タイの王室寺院で、エメラルド仏が安置されている寺として名高い。
現在15時40分だが、ガイドブックによると15時30分に閉まるとのこと。

入口付近を通りかかると何と門が開いていて、観光客が出入りしている。

無事、ワット・プラケオの中に入る。巨大な仏塔が立ち並ぶ。
ガイドブックによると、ここは250Bという安からぬ入場料が必要らしいが、特に金もとられていない。
閉館間際なので無料で入れたのかもしれない。

入口には2体のヤック(鬼)像が門を守っている。

ワット・プラケオにある、ひときわ大きな建物が本堂。

建物全体に非常に細かい装飾が施されている。

本堂内にはエメラルド仏が安置されている。実際にはヒスイで造られているらしい。
この仏像の起源はよく分かっていないらしいが、古から崇拝されており、
タイやラオスなど各地を流転してきた。
ちなみに本堂内は撮影禁止のため、これは外から撮ったもの。

本堂を出ると、正面の扉が閉じられた。
間一髪、閉まる時間ぎりぎりだったようだ。

本道の側面に回りこんでみると、美しい柱が立ち並んでいる。
寺というよりも、まるで宮殿だ。

寺院敷地内には他にも絢爛豪華な建物が建ち並んでいる。

天を突く金色の仏塔、プラ・シー・ラタナー・チェディ。

こちらはプラ・スワンナ・チェディ。
悪魔と猿神が交互に並んで台座を支えている。

この寺には本堂があり、仏塔もあるが僧房がない。
王室寺院のため、僧は住んでいないらしい。

もう少しゆっくり見てまわりたかったが、閉館の時間。追い出されてしまう。
王宮の前を通って、ワット・ポーへ向かう。

ワット・ポーに到着。バンコクではワット・プラケオと並んで有名な寺院。

まず目に付くのが、林立する仏塔。
これらの仏塔には遺骨が納められているらしい。

この寺を有名にしている「RECLINING BUDDHA」。

お堂の中に入ると、巨大な柱が建ち並んでいる。

柱と柱の間から、大寝釈迦仏像が現れる。
その辺りの立っている仏像よりもはるかに高い。

足の裏側に回りこむ。よく足をここまでそろえて寝られるものだ…

足の裏には細かな絵が描かれている。

足元から見た仏像の全体像。お堂いっぱいに横たわっている。
仏像の大きさは、長さ46m、高さ15m。

背後に回りこむと、仏像のイガイガ頭が良く見える。

お堂の外に出る。寺院内には大勢の観光客がたむろしている。
バンコクの寺院には、チェンマイの寺院のような静けさはない。

この寺院には巨大な仏塔が4本建っている。
それぞれラーマ1世からラーマ4世を表しているらしい。

ここの仏塔は金色ではなく、タイル張りになっている。

まだ少し時間が残っているので、街中でタイ人に教えられた、
ワット・イントラウィハーンに行ってみることにする。
こちらは巨大な立仏像があるらしい。

高さ32mの巨大な立仏像。前から見ると人の形をしているが、横から見ると平たい。

足元には熱心に拝んでいる人がいる。
この寺院はあまり観光地という感じがしない。

この寺院にもきれいな装飾が施された建物が建っている。
少し中を覗いてみる。

内部はきれいな壁画が描かれている。
後ろのほうでピクリとも動かず瞑想に耽っている人がいる。

芝生の上では猫がたむろしている。

犬はひっくり返っている。

寺院を後にする。カオサン通りに戻る前に、少し寄り道して帰ることにする。
真白な建物はプラ・スメン砦。バンコクに遷都した際に築かれたらしい。

砦の側には、チャオプラヤー川が流れている。
ラオスとの国境の川・メコンに次いで、タイで2番目に大きな河川だ。
客船や貨物船が頻繁に行き来している。

チャオプラヤー川の向こう側に夕日が沈む。

この辺りは公園になっていて、多くの人が集まっている。

帰りにレストランに立ち寄っていく。タイで最後の食事になるだろう。

カオサン通りに戻ってくる。相変わらずすごい人の数だ。
店は大音量で音楽を鳴らしている。ほとんどは洋楽だ。

周りに並ぶカフェやレストランも人で埋まっている。そのほとんどは欧米人。
バンコクは他のアジア諸国を旅する人々の拠点となる街なので、多くの旅人が集まっている。

今晩宿をとっているマルコポーロに戻ってくる。
部屋の中まで大音量の音楽が聞こえてきて、さすがにうるさい。
今日の昼、店員に明日の空港行きのバスのことを尋ねたが、分からないので調べておくとの答え。
あまり期待してなかったが、戻ってきたらバスの予約までしてくれていたようだ。これでもう不安はない。

7日目
8時30分発の飛行機なので、4時起床、5時のバスに乗る。
30分ほどで、無事スワンナプーム国際空港に到着する。

無事6日間の旅を終えた。6日前は不安が大きかったが何とかなった。
物価は安く、宿が多く、何より人々は親切で非常に旅行しやすい国だった。
今回の旅ではスコータイや、東部、南部には行けなかったので、また機会があればタイに来てみたい。
いつまでもタイが、旅行者に親切な国であり続けて欲しい。
ちなみに、タイ到着時に3万円を両替し、5千円分が余った。

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