タイ
日付 2008年4月29日(火) - 2008年5月5日(月)
メンバー 単独
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5日目
ここのゲストハウスはチェックアウトの時間が12時。
とりあえずは荷物を部屋に置いて外に出る。

改めてタイ最北端の碑を見る。その向こう側に橋がかかっているのが見える。

タイとミャンマーをつなぐ橋。下に流れる川はサーイ川。
この小さな川を越えるとミャンマーだ。

地元の人や車はもうすでに往来を開始している。
外国人は8時にならないとゲートを通れないので、8時までゲートの前で待つ。

8時になり、チャイムが鳴る。
タイで出国手続きを済ませ、いよいよ国境を越える。

左側がタイ、右側がミャンマー。今その中間地点に立っている。

「UNION OF MYANMAR」の文字が掲げられている。こちらのゲートで入国手続きをする。
歩いて国境を越える場合も、手続きは飛行機の場合とほとんど変わらない。
タイ側で出国手続きをし、ミャンマー側で入国手続きを行う。
その間を、飛行機に乗って移動するか、橋を歩いて渡るかの違いがあるだけだ。

無事ミャンマーに入国する。
ミャンマーに入国する場合はビザが必要なので、ビザの無い場合は正式入国とはならない。
この場合、日帰りで国境から5kmまでしか行動できず、パスポートも預けなければならない。
入国料は10US$か500B。ドル安の現在、当然ドルで支払う。

「CITY OF THE GOLDEN TRIANGLE」という看板が出ている。
ゴールデントライアングルとはタイ、ミャンマー、ラオスの3ヶ国が交わるところ。

「小さな川を渡るだけでこんなにも変わってしまうのか!」と驚嘆の声を漏らしたいところだが、
実際には何もかもが180度変わってしまうほど大きな変化があるわけではない。
しかし、走っている車は確実に粗末になっている。
車線も左から右に変更になり、時差も30分ある。

「洗衣店」の看板。この町には中国人が多いのだろうか?
上にあるのはビルマ文字。タイ文字とは明らかに異なる。

メイン道路から少し外れると粗末な家も多い。

ゲート付近は市場があり、大勢の人で賑わっている。
タバコを売り歩いている人が多く、声をかけてくるが、しつこくは無い。
店にある品物の値札は全てタイバーツ。ミャンマーの通貨、チャットは全く見かけない。
これが現在のタイとミャンマーの経済格差なのだろう。

並んでいる店は衣服、玩具、CDなど多岐にわたる。
ミャンマーミュージックが欲しかったのだが、全てVCD(映像付きのCD)。
再生が面倒くさいので買うのはやめた。

托鉢にまわる僧達。ミャンマーも敬虔な仏教国だ。

3時間ほどタチレイの町をぶらぶらしたので、そろそろタイに戻ることにする。
タイからも見えていた青い建物は土産物屋のようだ。
空港にある免税店と同じで、ものすごく高い。
左側の高台に展望台が見える。あれはタイ側の領土なので後で行ってみることにする。

再び橋を渡ってタイに戻る。
空港で入国する場合と同様に、入出国カードをまた書かないと駄目なのでとても面倒くさい。

川の下流側を臨む。こっちは右側がタイ、左側がミャンマーだ。

再びタイに戻ってくる。やはり町の雰囲気は少し異なる。
ミャンマーの市場は思った以上に賑わっていた。
少なくとも3時間ほど国境の町をうろうろしただけでは、軍事政権下の暗い影は見えなかった。

パスポートには歩いてタイに入国したことを示す「WALK」の文字が刻まれる。

ゲストハウスのチェックアウトをした後、下にある食堂で昼食をとる。
食堂のおばちゃんは、なぜか片言の日本語をしゃべれる。
500B札しかなかったのでそれを渡すと「おっきいねー」と言われた。でもちゃんとお釣りはくれた。
外国に行くとお釣りが出ないときが多いので、常に小銭を大量に持ち歩くようにしているのだが、
タイでは必ずお釣りがきちんと出てくるので油断していた…

少しメーサーイの町を歩いてみることにする。
チャイナタウンと書かれているが売っているものを見ても人を見ても、普通のタイの商店街だ。

メーサーイにある寺院、ワット・ドイワオに行く。
建物は閉まっていて入れなかった。

この寺は高台に建っている。
上に通じる車道があるが、階段も整備されている。

長い長い階段を登る。息が切れる。
とにかく暑いので、日本で山に登るのとは勝手が違う。

丘の上にたどり着く。金色の仏塔や仏像が祀られている。

ここでも熱心に祈りを捧げる人がいる。
奥のほうでは御座を広げて昼食をとっている人もいる。
タイでは寺は生活の場の一部になっている。

展望台に登ってみる。景色がいい場所なのに誰一人いない。

目立つ青い建物はミャンマー側、その右側に国境を越える橋が見える。
ここからだと小さな川は見えず、全体で一つの町にしか見えない。

反対側は山々が連なっている。
タイとミャンマーを分かつサーイ川が蛇行しながら流れている。

寺には巨大なサソリの像があってミャンマー側を睨んでいる。
ワット・ドイワオのワオはサソリという意味らしい。

昨日の反省をして、バスターミナルに出発の1時間前にやってくる。
ボーっとしていると突然日本語で話し掛けられる。
日本人ではないが、日本語が非常に上手で完璧にコミュニケーションが取れる。
ゴールデントライアングルから来たらしく、メーサーイの国境についての情報をいろいろ訪ねられた。

しばらくすると突然大雨が降ってきた。タイは今、乾期から雨期になろうとしている。
タイに入国して以来、雨を見なかった日は一日も無い。
ちなみに、日本帰国後に知ったことだが、メーサーイにいた5/2~5/3に
巨大サイクロンがミャンマーに上陸し、大被害を出したとのこと。
タチレイの町はヤンゴンからずいぶん離れているので、直接的にも間接的にも影響は全く無かった。

メーサーイからチェンマイへはエアコンなしのノーマルバスに乗る。座席は2+3で結構狭い。
窓が開いていて閉まらないので、夕方になると逆に寒かった。

7時ごろにチェンマイに到着。もう外は真っ暗だ。

パタラ・ハウスというゲストハウスを見つけ、部屋をとる。
タイはどこに行っても宿が多いので助かる。

夜ということもあり、チェンマイ市街にはおしゃれなレストランしか見当たらない。
どこも欧米人に占拠されていて、日本人一人では少し入りにくい。
適当なレストランに入って、タイの名物料理、トム・ヤン・クンを食べる。

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