カナダ
日付 2010年7月4日(日) - 2010年7月11日(日)
メンバー 単独
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2日目
6時半頃キャンプ場を出る。道端には立派な角を持ったエルクがうろついている。
シカなのだが体の大きさは馬並みだ。

バスは早朝から走っているが、時間が合わなかったため歩いてバンフの町に向かう。
目の前に見える山はマウント・カスケード。標高2998m。

バンフの町までやってくる。ここから見るマウンド・ランドルの形も特徴的だ。
標高は2949m。バンフを代表する2山だが、どちらもわずかに3000mに足りない。

バンフの鉄道駅。電車も人も無く閑散としている。
旅客列車は週に3回しか来ないらしい。

情報を仕入れられていないので、今日は日本で買ったガイドブックに載っている
コリー・パスとエディス・パスのハイキングルートを歩いてみることにする。
登山口まで8kmほどあるのでレンタサイクルで向かう。

ボウ川の側にあるバーミリオン・レイク。比較的大きな湖だ。

遠くにはマウント・ランドルが見える。景色が良く自転車で走るのに最適なこの道は途中で行き止まり。
あてが外れバンフの町近くまで戻ることになる。

確実に登山口に通じているハイウェイを走っていく。
すぐ近くの登山口に行くのに、道がハイウェイしかないとは…
自転車通行が禁止されているわけではないが、緩やかなアップダウンが結構辛い。

ようやく登山口に到着する。自転車移動だけでかなり疲労してしまった。
時刻は10時前。駐車場にはもうすでに多くの車が停まっている。

さっそくハイキングコースを歩いて行く。道はよく整備されていそうだ。

草原上には点々と白い花が咲いている。

高台に登ると景色が大きく広がる。眼下に見えるのはバーミリオン・レイクだ。

蛇行しながらゆったりと流れるボウ川。水の色は青みがかっていて美しい。

その蛇行するボウ川を突っ切って、一直線にハイウェイが伸びている。

目の前にマウント・エディスが見えてくる。左に見える峠を通って、
この山をぐるっと一周する予定だ。

ベアベリー。ウラジロヨウラクによく似ている。

ホワイト・マウンテン・エーベン。小判のような葉が特徴的だ。
日本でいうチョウノスケソウだが、お目にかかったことはない。

こちらも白くて可愛らしい花だが名前は不明。

振り返ると少し雲が出てきている。こちらの方も雲が出てきてぱらぱらと雨が降り出してくる。

峠に到着。この辺りは少し雪が残っている。

峠を越えると目の前に現れるのはマウント・ルイ。目を見張る鋭い岩峰だ。

ここから道は急降下。雪の残る斜面を下っていく。
幸いステップはあるので歩きやすい。

谷底近くまで下りてくる。両側は高い岩壁に囲まれていて何やら異様な景観だ。

振り返ると砂と岩が織りなす無機質な景観が広がる。

岩が多数転がっている地帯は道が少々分かりにくいが、ケルンが多数積まれている。

鋭く天を突くマウント・ルイ。標高差500mの岩壁を持っている。

展望のよい道からはマウント・ノーケイが見えてくる。

しばらく歩くと深い樹林帯の中に入っていく。
針葉樹ばかりで、カラマツとシラビソのような木と、、、数種類しか見かけない。

林床は一面苔で覆われている。どこまでもどこまでも、ふかふかの緑の絨毯が広がっている。

イエロー・コロンバイン。オダマキの仲間だ。

ブルー・クレマチス。皆、下を向いてよれっと咲いている。

ビーナス・スリッパー。日本のヒメホテイランだが、日本ではなかなかお目にかかれない。
スリッパーはSlipperで、つまり「スリッパ」。似ているからだそうだ…

ぐるっと一週回って、コリー・パスとエディス・パスの分岐点に戻ってくる。

駐車場に到着。今から再びハイウェイを自転車で戻らなくてはならない。

バンフに戻ってインフォメーション・センターに足を運ぶ。
地図を買い、明日から歩くルートの相談にのってもらう。
この辺りのキャンプ場は何月何日にどこに宿泊するか、決めておかなければならないようだ。
キャンプ場の支払い(9$/泊)を済まし、水のこと、食料のこと、熊のことなどの説明を受ける。
ついでに登山カードの記入も勧められたので、安全のため記入する。
確実に帰ってくることを保証するため、パスポートをとられてしまった。

外に出ると珍しい(日本では見かけない)鳥がうろうろしている。
近づいてもあまり逃げない。

観光用の馬車が走っている。ここはまさに観光の町だ。
登山用品店に水を浄化するフィルターを買いに行ったが、150$以上と高すぎて手が出ない。
代わりに水を浄化する錠剤を13$で購入する。効果の程は不明だ。
ガスカートリッジも探したが、事前の情報どおり、日本で売ってるタイプのものは無い。
カナダでしか使わないのに40$もするバーナーを買う気にもならない。
仕方がないので、日本食料品店に行ってアンパン、ロールパン、ドラ焼き等を大量に買い込む。
アメリカ旅行のときに経験済みだが、こちらで売っているパンは不味くて食う気がしない。

買物を済ませ明日の準備は完璧。夕暮(といっても21時)にキャンプ場に戻ってくる。

眼下に見えるのはフードゥーズと呼ばれる奇岩。
キャンプ場の近くにあるのだが、わざわざ見に来るほどのものでもない。

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