カナダ
日付 2010年7月4日(日) - 2010年7月11日(日)
メンバー 単独
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6日目
昨夜はあれほど体調が悪かったのに、今朝起きてみると体に異変は無い。
ハイキングは辛いかもしれないが、ツアーには十分参加できそうだ。
今回申し込んだのは日本語ツアー。指定の時刻に車が迎えに来る。楽々だ。

カナディアンロッキーを貫く、トランス・カナダ・ハイウェイを走っていく。
世界で2番目に長い道路で全長は7821km。日本-カナダの距離に相当するそうだ。
動物との衝突事故が絶えなかったため、両側はフェンスで塞がれている。
それが生態系を完全に分断してしまったため、目の前に見える動物用の橋を作ったそうだ。

キャッスル・マウンテンが見えて来る。西洋の城に似ていることから名付けられた。
美しい山だが見る角度によって形は変わり、左に回りこむと、どこまでも絶壁が続いている。

レイク・ルイーズに到着する。背後に見えるのはビクトリア山とビクトリア氷河。
ビクトリア女王とその娘・ルイーズ王女にちなんで名付けられた。

カナディアンロッキーでも有名な場所なので、大勢の観光客が訪れている。
数は少ないがいくつかホテルも建っている。

ボート乗り場。美しい湖の上をのんびりと漕ぎ出すことができる。

車はカナダ・トランス・ハイウェイを外れ、風光明媚なアイスフィールド・パークウェイを北上する。
見えている氷河はクロウフット氷河。カラスの足と言う意味。
形が似ているからだが、一番下の氷河は崩落し2本爪になってしまった。

ボウ湖。今まで見た中でも一番大きな湖だ。

この湖は非常にきれいな青色をしている。背後に見えるのはボウ氷河。

こちらも水の色が非常に美しいペイト湖。背後にはどこまでも山が連なっている。
ここで昼食タイム。湖を眺めながらおにぎりを食べる。

湖に水が流れ込んでいる。湖水に混ざる岩粉がこの湖の色に影響を与えているらしい。

さらに車道を北上していくと、熊が道路に出てくる。2匹の熊がゆっくりと車道を横断していく。
この道はフェンスが無いため動物との遭遇率が高く、もう少し早い時期なら毎日のように熊と出会うらしい。

水鳥湖に到着。ここにも大きな湖が広がっている。どこまで走っても続く山々と湖。
マッターホルン発登頂者エドワード・ウィンパーはカナディアンロッキーを訪れた際に
「スイスを50個ほど集めたようなところだ」と言ったとか。

コロンビア大氷原をめざしてさらに北上。目の前に見えてきた山は
岩肌と樹林帯が縞模様になっている。地質の影響だそうだ。

すすり泣きの壁。岩壁から滝が涙のように流れ落ちるところから名付けられた。

車道は大きなループを描いてサンワプタ峠に到達する。
峠からの展望は両側から岩壁が迫って圧巻だ。

午後3時、ようやくアイスフィールド・センターに到着する。

白い山々が連なる美しい場所だ。

正面に見えるのがアサバスカ氷河。コロンビア大氷原から流れ出してきた氷河だ。
この上には広大なコロンビア大氷原が広がる。その大きさは325平方kmもあるらしい。

この雪上車に乗ってアサバスカ氷河に向かう。

雪上車で氷河の真中まで運んでもらう。氷河の上を歩くというのは、なかなかできない体験だ。

氷河の上といっても、雪上車が通る道も、歩く場所も削り取られて整備されている。

歩ける場所の広さは限られている。背後はアンドロメダ山(3450m)とアンドロメダ氷河。

この先を登っていくと、その先にはコロンビア大氷原が広がるはずだが、望むことはできない。
安全そうに見える氷の上だが、実際はクレバスがあって非常に危険。
過去にはクレバスに落ちて亡くなった観光客もいたらしい。

氷の上は青く輝いている。所々ずぽっと足が潜るところがあるが、登山靴なので全く問題ない。

なんとサンダルで訪れている人もいる。

再び雪上車に乗って駐車場に戻る。氷河に通じる道はとんでもない急傾斜だ。

アサバスカ氷河の末端が見える。残念ながら年々後退しているそうだ。

コロンビア大氷原から北にあと100km行くと、カナディアンロッキーの北の玄関口・ジャスパーだ。
今日はジャスパーまでは行かずに180kmの道のりを辿ってバンフまで戻る。
マウント・ランドルの姿が見えてくるとバンフまでもうすぐだ。

マウント・ランドルのすぐ右にはマウント・サルファーが横たわっている。
見た感じ冴えない山だが、山頂までロープウェイが通じている。

ボウ川に沿って貨物列車が走っている。列車の長さは2kmほどあるそうだ。

ツアーは無事終了。カナディアンロッキーに点在する名所を効率よく周ることができた。
そればかりだと疲れるが、1日くらいこういう日があってもいいかな、と言う感じだ。
時刻は6時半でまだ観光ができるので、先ほどのマウント・サルファーに登ってみることにする。

展望台に到着。ここも大勢の人で賑わっている。

更なる高台まで、800mほど道が通じている。完全に整備された遊歩道だ。

どこまでも連なる山々、その麓は深い深い樹林帯に覆われている。

高台に登るとバンフの町が一望できる。非常に小さな町だ。
左に見える山はマウント・カスケード。

すぐ側にはマウント・ランドルが聳えている。泊まっているキャンプ場はその裏だ。

バンフの町に戻ってくる。日はもう暮れかかっている。
カナダでの最後の夕食をとり、キャンプ場に戻る。今日は楽な1日だった。

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